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座る席がおかしいよ

カフェに入り席に着くが何故か変な座り方になっているのにどうしようかと焦り始める。 ソファ側の奥に淳平さんで隣に僕が座りどうしてか北嶋先輩が座っていて娘さんを抱いている。 向かい側は淳平さんの前が大翔君で隣が大輝そして奥さん。 何故こんな事になったのか僕は少しだけパニックになりでも楽しそうに奥さんと話をする大輝に僕の隣に座る様には言えなかった。 真波ちゃんは1歳になるらしくて僕を見てニコニコ笑ってくれ手を伸ばして来るから差し出すと抱っこしろと身を乗り出してきた。 「はい。真波ちゃん人見知りしないんですか?」 「普段はするけど聖輝君には懐いたみたいだね。」 淳平さんがおいでとすると泣きそうなになり僕の胸に顔を擦り付けて来る。 「大翔が出来たから学生結婚をしたんだ。まだ実家に世話になってるんだがいつかは4人で生活したいんだよ。」 「僕なんて二世帯住宅で蒼大と同居してるんです。」 「それで蒼大君の弟さんと一緒に買い物に来てたんだ。」 奥さんと楽しそうに話をしている大輝を見ながら僕はまだ淳平さんにも話していなかった事に気づいてお二人に分かる様に大輝との関係を説明した。 淳平さんも北嶋先輩も大輝を見つめて強い子だねと言ってくれた。

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