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まだ怖いか?
大輝を寝かせて今の僕はベッドの中で蒼大に後ろから抱きしめられている。
蒼大の温もりが背中から伝わってくる。
「聖輝、寝たか?」
えっと・・・。
「おっ・・おき・・てるよ。」
「寝れないか?まだ暗いのは怖いか?今日、沢山人が居る場所に長時間居たから心配なんだ。」
「ありがとう蒼大、大丈夫だよ。」
蒼大は僕の背中に頭をコツンと当てて優しく抱きしめてくれる。
大好きでとっても大切で涙が出るくらい好きなのにどうして僕は北嶋先輩が気になるの?
こんなに蒼大を求めているのに北嶋先輩が・・・。
「聖輝、俺から離れるなよ。」
小さく呟いたその言葉が僕の心の乱れを気付かれているようで怖くて身体が強張ってしまった。
何かを感じとったのか分からないが蒼大は僕を抱きしめていた腕に力を込めた。
ちゃんと返事しなきゃダメだ。
「蒼大、離れないよ。ずっと一緒だから大好きだよ蒼大。」
「聖輝、しよう。」
「うん。」
いつもなら身体が火照ってどうにかなりそうになるのに何故か気持ちが入らない。
大好きだよって言っても北嶋先輩に会う前の大好きと何か違うような気がする。
僕の上の服の中に蒼大の手がスルッと滑り込んでくる。
後ろから?
いつもは優しいキスをしてからだけど・・・蒼大の手が少し震えているそんな気がした。
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