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言い争い Side淳平
理解している。
蒼大には聖輝君が居るのもちゃんと頭の中では拓人さんとは恋愛感情なんて無いとは分かっている。
けどさ、俺は拓人さんが蒼大を特別目をかけていたのも知っている。
だから不安なんだよ。
女性しか知らなかった拓人さんがもし俺を抱いた事で違う人に目がいくんじゃないかって凄く不安なんだ。
鍵を掛けていたのか聞いても何も無いとか話を逸らそうとする。
「分かりました。拓人さんがそういう態度をとるなら俺が何をしても良いんですよね。」
「機嫌なおせよ。」
「機嫌なおせよって、話を逸らすの拓人さんじゃないですか?話してもくれないのに俺が傷つかないと思ってるんですか?」
「話すほどの事じゃないからだろ?」
「分かりました。俺仕事に戻らないと拓人さん。」
「そう・・そうだよな、一緒に戻るか?」
「はい。鍵を総務課に返しますけど良いですか?」
拓人さんが話さないなら俺はこれ以上聞かないけれどいつもみたいに拓人さんに触れたりも無理だ。
俺が資料を探している間に鍵を拓人さんが総務課に返しに行ってくれて2人でデスクに戻ったが俺は必要最低限しか話をしなかった。
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