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○別の日。和音の部屋。
母親が和音のテーブルの前に座っている。
フルーツの乗った豪華なカットケーキがテーブルには置かれている。
母親「奮発しちゃった」
かすかに機嫌のよさそうな母親。
和音はいつもの無表情で、不思議そうに首を傾げる。
和音「何かあったの?」
うなずいた母親が、ほっとしたように表情を綻ばせた。
母親「さっきお兄ちゃんに偶然会ってね。お兄ちゃんの恋人を紹介されたの。綺麗な子で、驚いちゃった」
どくん、と和音の心臓が鳴る。
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