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 和音が一哉に顔を向ける。  一哉はいつもの優しい顔で、和音を見ている。 一哉「それは嘘。母さんが俺を疑ってたから、協力してもらったんだ。ただの友達。証言させてもいい」  和音の胸が期待に弾んだ。和音はごくっと唾を飲む。 和音「……どうして?」  一哉が和音の髪を撫でる。

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