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○五分後  息を切らしてロケバスに戻ってくる麻。 箱根「お前、どこ行ってたんや」 麻 「はぁ……悪い。綿さん、これ」  綿にクレープを差し出す麻。 綿 「え?」 麻 「食べたかったって言うてたやろ。せやから買うてきた」  クレープを受け取り汗だくの麻を見て 綿 (なんで……俺なんかのために)  嬉しいと思いつつも素直になれない綿。 綿 「バナナじゃなくてイチゴのほうが良かった。けど……せっかくだから食べてやる」  ぱくりとクレープに齧りつく綿。  それをにこにこしながら見つめる麻。 麻 (かわいい。バナナが好きって俺、知ってるんやけど)  綿が意地を張ってイチゴのほうが良かったと言ったのを、ちゃんとわかっている麻。  無言でむぐむぐクレープを食べ続ける綿。

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