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本文18
麻 「ソースついてんで。ほんま、もう……アイドルやねんからちゃんとせな」
言いながらティッシュでソースを拭ってやる麻。綿は、されるがままになりながら、不快感を覚えないことに首を傾げる。
綿 (なんでだ。ぜんぜん嫌じゃない……嫌じゃないけど)
綿 「やめろ、下僕」
麻 「いや、むしろ下僕やから世話するんであって」
綿 「それもそうか……って、なんでだ! 気安く俺に触るな!」
ぎゃあぎゃあ暴れだす綿を宥めすかし、お菓子を口に突っ込もうとする麻。
麻 「糖分足りてへんからイライラすんねん」
口の前に突き付けられたクッキーにがぶりと齧りつき、麻の指まで齧る綿。
綿 「い゛だっ、痛い!」
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