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登場人物

<登場人物> ・佐々木:40代前半の糸目のおやじ。驚いたときにうっすらと目が開く。流される脱力系男子。休日は食事もトイレもすべてが面倒なものぐさ。トイレでズボンを下ろすのが手間で、浴衣を着流し。基本的に床に転がっている。 ・ポチ:佐々木が大雨の中で拾ったその一。雄のトラ猫。当初は『トラ』と命名するも、本猫は『ポチ』をいたく気に入ったため、ポチに改名。 ・トラ:佐々木が大雨の中で拾ったその二。不精な佐々木を嬉々として介護する人間。佐々木の面倒をみることによって、自らの存在意義を見出している。ポチに名前を奪われたため、命名『トラ』に。 <ストーリー> 起:佐々木はすべてが面倒くさかった。そんな不精な佐々木には、せっせと文句も言わずに身の回りの世話をするトラ(人間)がいる。日常生活だけでなく、もちろん性生活も込みで。 承:佐々木とトラの出会いは大雨の中。自宅の食料が尽きて店に寄った帰り。傘をさして佐々木が歩いていると、『拾ってください』と書かれた箱の中にトラ猫がいた。懐に入れて、帰路につくと、今にも氾濫しそうな濁流の川を虚ろに眺める人間(トラ)を発見して声を掛けた。「この動物って、タコワサ食べる?」 転:情事中にうっかり物思いに耽っていたら、トラにねちっこく貪られる。佐々木が起きたらトラに甲斐甲斐しく身の回りのことをしてもらっていて、「やっぱり君がいてくれないと、僕は生きていけないね」再確認する。 結:佐々木は実は出来る子でした。バリバリ仕事する。

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