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五章
「快感があるようですが、」
一旦抜くのを止めると、
「……違っ…ん…」
口では言いながらも、抗い切れない感覚に身悶えた。
「ねぇ、皐月課長……」
呼んで、少しだけ抜き出したそれの先端を中で軽く揺すぶった。
「…ふっ…あぁ…」
耐えられずに上がる声に、
「……感じるんですよね?」
同じようにも繰り返して尋ねる。
「……違…うっ……」
「違わないでしょう? ちゃんと本心を言ってもらわないと、抜いてあげることもできませんねぇ」
と、パンツに広がっていく染みに目を落とすと、
「…………感じ…る……」
絞り出すようにも言い、涙を流して泣いた。
「泣くほど感じてくれて、嬉しいですよ…」
スティックをギリギリと捻じ回しながら、窮屈にすぼまるそこから抜く度に、
もはや快感なのか苦痛なのかわからない涙を零して、
「……いゃ…あぁ……」
痕が残りそうな程に、俺の腕を握り締めた……。
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