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第11話
「じゃあいってらっしゃい」
「あぁ、お前もな」
結局校門のところまで冬馬は着いてきて、登校してくる生徒達の注目を浴びながら自分の学校に向かって歩いていった。
「ねぇ遥斗」
「誠?どうしたの?」
いつも通り一人で教室まで行くと誠が一組まで来て俺に話しかけてきた。
最近ずっと唯川と一緒にいたのに誠が一人で俺のところに来るなんて珍しい。
あ、今日はまだ唯川来てないのか
「今日、冬馬と来たんだね」
「え?あ、うん」
「冬馬の高校家から反対側でしょ、どうしたの?」
「いや、朝うちの前にいて...気分だったんじゃない?」
なんだか誠が怒っているような気がしてつい冬馬から告白されたこと、学校まで送ってくれたことを誤魔化してしまった。
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