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25《綺麗なオーラ》
「え、アレルギーとか?」
「まあ、そんなもんです」
「そっか、ならお前の食べれるものは?」
それなら食べれるものを食べに行けばいいか、と尋ねてみるが…
「……、ごめんなさい…僕、基本外では食べないんです」
少し迷うように謝り、そう伝えてくる。
「え?」
「家で清めた物しか食べられないんですよ」
「え、じゃ、なんでついて来るんだ?」
清め?
首を傾げながらも、食べれないならなんで来るのか不思議に思い、聞いてしまう。
「だって、国近さんのそばにいると癒されるから」
そう微笑みながら東洞は答える。
「…また、オーラか?」
ちょくちょく東洞はその言葉を口にする。
俺のオーラに癒される…と。
「はい」
やはり、ニコッと頷く東洞。
「そういわれてもなぁ、オーラが何かわからないしな…」
見えないもの…オーラに癒されるといわれても…よく分からない。
「オーラは他にも呼び方もあるんですけど、身体の周りを覆っている煙のようなものです」
「けむり?」
「うーん、ちょっと表現するのは難しいんですが…普通の人には見えないみたいですけど…僕には人を覆うようにオーラが見えて、その人の性質によって、いろんな色やカタチに見えるんです」
手振りを交えて教えてくれる。
「そうなのか…」
まだ、やや理解に至れなくて首を傾げると…
「ちょっと腕を出してみてください」
東洞は不意に促してくる。
「こうか?」
服の袖をまくり腕を差し出してみる。
「はい、触れずに僕のオーラで国近さんの腕を撫でてみますね」
そういうと、俺の腕に右手をかざし、すっと撫でるように宙で動かす。
「え?…あ、」
「分かりますか?」
「あぁ…なんか、温かいものにふわっと触れられた感じがした」
触れられてはいない筈だが、温かいものが掠めた感じがする。
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