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男前生徒会長はイチャイチャしたい。※

「ん"っ…ンン、ん、はっ、」 少し拓き始めた後肛に、中指を入れる。ぐぷり、と音を立てて侵入していく指はもはや己のものではないのか。 左腕で抱き込んだ後輩のカーディガンの匂いを嗅ぐと脳内までアイツに犯されたかのように、麻痺してしまう。 「あっ、ち、あきっ…、ちあきぃっ…ふっ、ん、んんっ…」 愛しい後輩の名を呼び、自慰に耽っているとバタン、という音がする。 は、と思考を音がした方に向けるとそこには、 「……悠真さん、なにしてんの?」 そこには、扉のところに立つ俺の恋人が目を爛爛とさせている。 どうしてこうなった。 *** 「悠真っ!!」廊下を歩いてくると、最近の頭痛の種が物凄い勢いで近づいてくるのがわかる。 後ろから小柄な物にがっしりと抱き着かれ、ぎゅううぅっとしがみつかれてめちゃくちゃ痛い。 「離せ」 「いやだ!!!なんでそんなひどいこと言うんだよ!!!!」 俺は引きはがすのもめんどくさくなって、そのまま背中にマリモをくっつけたまま生徒会室に向かう。 …はあ、俺の予定にないことばかり起きているぞ…? 俺はつい先日起きたばかりのことを思い返した。 ・ ・ ・ 「……それで?お前らが生徒会の仕事をボイコットしたのは、俺が好きだから、ということか」 生徒会室にて 俺以外の役員どもが、正座で俺の前に並んでいる。 俺が千晶と恋人になった翌日のことだった。 「……ハイ、私達は貴方のことを慕うあまり、このような行動に……」 副が言い訳のような、弁明のような戯言を小さい声で述べた。 「こんなことをされて、お前らを好きになるとでも思ってんのか」 案外自分の声が落ち着いていることに驚く。腹ん中ではこんなにも怒りが煮えたぎっているというのに。 「カイチョー……ごめんなさい、俺たちわかっていたのに、自暴自棄みたいになっちゃって……」 「…お前らには、生徒会役員としての誇りとか、頑張ってきたこととかはどうでも良かったんだな」 悔しかった。やっと生徒会の仲間として軌道に乗ってきてやってきたのに、私情一つでこんなにも色んなものを簡単に捨ててしまうことに。 ……一人で舞い上がって、頑張ってきたことが馬鹿みたいじゃないか。 「……っ、!そんな、つもりではっ…!」 「アンタら、なにその人泣かしてるんですか」 「……千晶…」 生徒会室の扉には本来ならいないはずの人間、騒動の中心なんて嫌がる後輩が… 「部外者がここでなにをしているんですか!?」 副が千晶にそう問い詰めると、彼の目は冷たい海の底のような色をしていた。 「じゃあ、あのマリモはどうなんですか、副会長サマ?」 そう言われて言い返せない副会長に追い打ちをかけるように言葉を重ねる。 「アンタらの私情で荒らされたこの学園を見て、そんなことが言えるなんて本当に図々しいと思いませんか。それでアンタらは、この人を泣かすのか」 え、俺泣いてないし。 俺の顔を皆凝視しておろおろとし始める奴等を最大限に睨みつけていると、俺の視界を誰かの大きな手によって遮られる。 そのまま手を引かれて何処かへと連れて行かれるままに、ついていく。 「……千晶」 小声で名前を呼んでも、歩行を辞めず大きな歩幅でどこまで行く。おかしいな、俺の足が短いわけではないと思うんだけどな… 「千晶」 「……」 「……………新、」 ピタリと止まる後輩の大きな背を見つめると、またしても大きな手が飛んできて俺の目を覆った。 「おい、それやめろ」 「………すみません、俺、今顔見せられないです」 「……なんで」 「なんでも」 「………」 唇に、瞬くように暖かさを感じる。 気づけばそこに、千晶の姿は無かった。 ・ ・ ・ マリモを背に生徒会室まで来ると、悠真は背中にひっつくもじゃもじゃをベリッ!!と引っぺがすと、己はサッと生徒会室に入りすぐさま鍵を掛ける。 おー……こえ、 中に既にいた役員たちからの眼差しを完スルーしながら、窓際の己の席に着く。副が休憩室に向かったので、きっと俺にブラックコーヒーを淹れてくれるのだろう。しばらくガタガタと揺れていたドアも次第に静かになり、生徒会室にはパソコンをカタカタと動かす音とコーヒーを落とす音が響いている。 ………あれから、俺の恋人である千晶 新は理由なぞ皆目見当もつかないが、俺を避けている。 俺は何かしてしまったのだろうか……と考えても何一つ思いつくことはない。 やはり、俺のような男は抱けない、と捨てられてしまったのか。 「会長、コーヒー入りました」 そう言って、副が俺の机にコーヒーを置いてくれる。俺は相手のカードキーをそっと胸ポケットに入れ、副に「ありがとう」と言うと、副は少し驚いたように自席へと戻っていく。 ……時折、自室で仕事をしてそのまま机で寝てしまい、朝起きると奴のカーディガンが肩にかかっていたり、温かいご飯がもうできていたり。……これは、男が浮気をした時にやたら優しくなるというアレなのではないか……? 考えるのに疲れてしまう。 俺はズボンのポケットから、一つほうじ茶味の飴を取り出して口の中に放り込んだ。 *** 奴のカーディガンを抱え込んで、枕元にあるローション使って自慰に耽ることが多くなってしまった。 ベッドにバスタオルを引いて、自分の指で性欲を発散……と言ってもそれじゃ限界だった。 そして、最低最悪の冒頭へ ゆっくりこちらに近づいてくる奴に怖気付く。 「ま、まて…!話せばわかる……!」 サスペンスドラマの冒頭で殺される被害者のようなことを言っても止まらない千晶。 千晶はベッドに乗り上げ、逃げる俺の両手をベッドの柵に己のネクタイで纏め上げる。 「…っ、お、ま!!これ…!」 突然の暴挙に抗議するも、完全に無防備だった前を触られてしまえば「ひっ」と息を呑んで黙ってしまう。すると、瞬く間にマウントを取られて逃げ道を絶たれてしまう。 「ん、っふ…や、めっン、触んな…!」 大きな手に己の陰嚢をマッサージするように揉まれてしまうと自然と快感を拾ってしまう。そんな自分の身体が憎い。 「ふ、あ、んンッ…!!あ、あぁっ!!」 自分でほぐしていた後孔に長い指がぬるりと侵入してくる。 「ハハ…悠真さんのナカ、とろとろですね…まるで、早くココにほしいって言っているみたいだ…」 「ふ、…っん、だ、れが…!!」 圧迫感が増し、挿れられた指が増え、粘膜を蹂躙される。 「や、やだ、っ、ん、ふ、も、もう…あ、」 千晶の目は以前と変わらず爛々としていて、さらに言えばお前は獣かと突っ込みたくなるほどに理性が失われている。 「あれ?悠真さん、考え事ですか?…何考えているんですか?」 その台詞とともに前立腺をぐっと押されてしまえば、悠真の背が弓のようにしなり「あっ……?、ん、あ”、」と何が起きたかわからないといった面持ちだ。 「いつもココをぐりぐりされると、わけわかんなくなっちゃうんですよね?悠真さん?…ホラ、もう目が溶けてる」 「や、んンっ、んあ、あ”ぁ、あ、あ、あ、」 その指の侵入を拒めず、自ら受け入れるように足を左右に開いている。ローションと己の腸液によってぐちゃぐちゃに濡れた蕾は、千晶の指によってほぐされ、ほぐされ、「もう早く挿入して」と言わんばかりにヒクついている。 「あーあ、悠真さんのココがマンコはこんなにも欲しがってる。ね、悠真さんおねだりしてみてよ」 「はっ!?お前調子乗ってんじゃ…んあああっ!!」 千晶から下されたその内容に。俺は思わず溺れかけていた混濁した意識からなんとか理性を掻き集め、反抗するもまた快楽の渦へと落とされてしまう。 「いいの?言わないとこのままだよ?」 そう言ってさも自分は平気ですよ、と言わんばかりに俺を攻め立てるこのクソ生意気な後輩にイラっとくる。てめえだってもう限界な癖に…!! …クッソ野郎が…!!俺はぐ、と一つ覚悟を決める。 俺は、膝を立てて奴の固くなったモノを制服のスラックスの上からぐりっと押して少し虚を突かれたような顔をした後輩の顔を見つめ、にやりと笑って言ってやる。 「オラ、挿れてくれよ。………新、」 やられてばかりのままは性に合わないと煽ると、ぴたり、と動きを止めた後輩に、いたずらが成功した時のように少しばかりしてやったりだなんて考えたのも束の間、上からブチッとなにかが切れたような音がする。 そうして俺は己の軽はずみな行動を大変後悔する。 なぜならば、その時のこのでかい後輩の目はまさに欲に呑まれた獣だったからである。 「…本当に、アンタって人はお仕置きでもしてほしいようだ」 思いのほか静かな声音でそう言った彼のセリフの内容をしっかりと咀嚼し直すと俺は、なにかをやってしまったのだ、と思い至る。 「ち、ちあき…?おお仕置きって、な、なんだ…?」 俺がおそるおそるそう聞けば、本当にいい顔で笑う千晶。しかしその額には青筋が浮かんでおり、あふれんばかりの怒気に俺は増々恐怖する。 「さあ…?悠真さんはどんなお仕置きが好きですか…?」 ニコリと笑って俺の後孔に熱い杭を押し付けられ、それだけで感じてしまう。千晶はスラリ、と悠真の両手を縛っていたネクタイを外すとそれを悠真の目元につけ視界を奪う。 「全部、好きじゃな、ぁあああ”っっ!!!!」 そのまま長大な熱を押し込まれ悠真の顎が天を向き、その指は千晶の肩に食い込んだ。 「あぁっ…!ぁ、んは、は、ン、あぁ、ぁ、ぁ、っ、」 長いストロークで最奥を突かれてしまえば、何も考えられなくなってしまう。目の前の肩にしがみつくことと、奴の荒い息しかもうわからない。 内臓を内側から思い切り抉られる感覚に痛い、痛いと思うものの、反対に気持ち良いと考えてしまっている自分に気が付いてしまう。 「っは、悠真さんのナカ、すごい締め付けてくるね……見えないから、かな?」 「気持ちいい、」と右耳元で囁かれると俺は脳内まで千晶でいっぱいにされてしまう。視覚を奪われてしまった分、全ての神経が敏感になり、小さなモノですら快楽として拾ってしまう。 「ん、あ、あぁ、や、やあっ…、ん、んもうっ…!!」 「やだ?…イイ、の間違いでしょう?」 そのまま腰を思い切り押さえつけられ、まだ閉じられている己の最奥を熱い肉竿が「開けろ、」と言わんばかりにぐりぐりと攻め立ててくる。 「あ”、あ”ぁ…ン”、んあっ、く、くるし…」 「悠真さん、そろそろ仕上げです」 そう言って、悠真の薄い腹を掌でぐっと押した千晶に、思わず悠真は腹に力を込めてしまう。それと同時に最奥で固く閉じられた肉襞が、熱を帯びた長大な男根に拓かれていく。片手は千晶に掴まれ、もう逃げられない。 「が、んぐぅ、んん、も、もうっ…!!や、やだ、あ、あ、あ、ん、んんっ……っ…!…っ…あああっ!!!」 ぐぷり、と音を立てて侵入を拒んでいた結腸が無理矢理拓かれてしまった。ゆるく勃ち上がった屹立は、鈴口をヒクヒクとさせ先走りでテラテラとしている。拓かれた衝撃による絶頂で横隔膜が震える。 S字結腸をこじ開けられてしまうと、脳内はショートし目の前がチカチカとしている。 千晶の薄い腹は臍のあたりが心なしかでているのは気のせいだろうか。絶頂からなかなか降りてくることの出来ない悠真はただただ、目を白黒させ、はくはくと息をする。 「っはー、悠真、気持ちいい?」 「…っ、っ、…っ、っ…」 己の心臓がバクバクと動き血液がドクドクと全身を駆け巡っていることがよくわかる。その血管のナカでさえも侵されてしまったようなあまりの衝撃に声が思うように出せず、悠真は顔を赤くしながらコクコクと頷く。まるで、骨の髄まで所有されているようだった。 「、は、ッ…、は、ん、んん、ん!!、あ!、んあ!む、無理ぃっ…!!あ!」 前触れも無く、激しく腰を振られあまりの衝撃に頭が付いていかない。生理的に溢れる涙を舐められそれだけで感じてしまう。ぐぷぐぷと最奥の肉壁をいとも簡単に出入りされてしまう。気持ちいい、気持ちいい、それしか考えられなくなっている。亀頭が結腸にハマる度にキャパオーバーな快楽に呑まれもはや息すらも忘れてしまう程。 「フフッ…、は、ずっとメスイキしてるの…?かーわい、は、」 「あ、あぁぁっ…!!あ!あぁ!!む、ぃ、は、はああ、!!」 「……っ、ふ、悠真っ、射精すよ!この薄い腹を俺の精液で埋め尽くしてやるよ!」 とどめだ、と言わんばかりのそのピストンに揺さぶられながら悠真は降りることのない絶頂感でただ喘ぎされることを受け止めることしかできない。千晶は悠真の視覚を奪うネクタイを外すと、その溶けきった目元にキスをする。 「……、っ、悠真の目、ハートになってるっ、」 「……へ、?ん、んぁああっ、ぁあ"っ、ぁああっ!!!!」 視覚情報が一気に流れ込んできた悠真は、千晶のその熱い眼差しと目がかち合い再び絶頂へと上り詰めてしまう。 「…っ!は、でるっ…、」 イった衝撃により、ナカを締め付けられ、最奥の最奥に己の熱を押しつけて、悠真の腸内に精液をブチまける。 「は、んん、っ、んあ、で、てふ…、ぁあ……」 ドクドクと熱い白濁を流し込まれる感覚ですら感じてしまい甘イキを繰り返す。 千晶が一度、己のモノを抜くとかなり奥で射精した為か精液は出てこず、イった直後により痙攣する後孔が目に付いた。 「ち、ちあき…、ん、ふ………」 「…何ですか?悠真さん」 「……もっと、ちょうだい……?」 千晶は再び硬くなった己の熱を、ヒクつく穴へと押し込んで熟れた粘膜を抉る。 *** 目を覚ますと既に太陽が高い位置にあり、レースのカーテンから日が差し込んでいる。 時計を見ようと思い、身を捩じると思わずギョッとしてしまった。なぜなら、 「…なんでいんだよ……」 普段は先に起きて朝食、もしくは昼飯を作る後輩が隣ですやすやと眠っていたのである。まあ今日は土曜日で授業もないし、会議はあるけど、うん、まあ、忘れよう。俺は、眠る後輩の頬にそっと手を寄せる。身体も顔も、どこもべたべたしていないからきっとこの後輩は俺を風呂に入れてくれたんだろう。こんな俺みたいなでかい男、よく入れられたよな。 「…なんで、避けてたんだよ。ばーか、」 ボソッと呟くとタイミングを見計らったかのように、瞼をぱっと開いた千晶にびっくりする。 「……おはよう、悠真さん、」 「………はよ、…」 千晶はそっと、俺ににじり寄り、片手を俺の頭の下に回し、もう片方の手は上から俺を抱き込んで包み込んでくれる。 俺は相手の胸板に自分の頭を押さえつけて匂いを嗅いでやる。保健室の匂い… 「…この前、生徒会室から悠真さんを連れ出したとき、」 …いつだろう、 「アナタの泣き顔を見て、閉じ込めたて俺の傍から逃げられないようにしたいって、思っちゃったんです、」 別に泣いてねえし… 「それで…」 「怖気づいたってか?」 「お前は、それで怖くなって俺から逃げようとしたのか」 そう言った俺に後輩はぎゅっと抱きしめる力を強くする。 「…自分が怖くなったんです。」 その言葉に俺はこの大きな後輩の背中に腕を回してやる。 「別に、いいんじゃねえの?閉じ込めようとしたって」 「…」 「お前なんかに、俺は閉じ込めらんねえよ …そうだろ?」 俺は下から、奴の顔を覗き込んでやると、後輩は実に嬉しそうに俺の額にキスをした。 「…確かに、そうですね、」

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