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第3話 著名人のお見合いデータ
俺に…というより、野村家に写真付き見合いのデータがパソコンに送信されていた。
データを開いたら……CMで有名な〇〇グループ大社長の子息、イケメン王子だと騒がられてる◎✖議員、大リーガー年俸〇〇億…って外人じゃないか!?いやいや、もうなんなの。なんでこんな世界を賑わす人たちが、しがない年収400のところに来るのっておかしくない?
「凄いでしょ、これぜーんぶ瀬那のお見合いのお相手よ?10名かぁふーん、けどあんまりイケてないわねぇ…若禿げもいるし」
「イケてないの話じゃないよ、ってそれは失礼だよ!それでどうしてこんなすっばらしい経歴の人がウチに送信されてるの?誤信じゃないの?」
心臓がバックバックしてる。見合いどころじゃなくて超著名人の名前に。
「それは………ママとパパ頑張っちゃったからよ☆」
間が怖いよ。何を頑張ったのか聞きたいけど怖くて聞けないよ、もしかして黒い人が傍に居るの、母さん。
「もう少し待って見ようかな」
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