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第12話 策略?

『勝手にΩとデキちゃって当主に勘当されて……』 それって、もうΩと付き合っているってこと?だとしたら番の人なの?ん?待てよ、勘当を言いつけた人が当主って事は三兄弟のお父さんで園城家の大主人だ。そんなまさか、勘当した息子の花嫁を探すなんて話が噛み合わない……。 はっ!これは誘導か?誤った情報に誘うための罠ですか!? そもそも良く考えたら、天下一で国一の御曹司が勘当だとか家出だとかあるわけない。 危なかった~!本気で信じてしまうところだった。 これは、花嫁候補としての策略だな!? 侮れん、美人メイド。 「策略にはのらないですよ」 「ん~君、見かけに寄らず強いねぇ。僕も張り合いが出ちゃうなぁ」 「張り合いですか!俺もですよ!美人メイドさんっ」 俺たちはめらめらと炎の視線を合わせた! 「僕は美人メイドなの?……ふふ、それもいいけどちゃんと名前を憶えて欲しいかな」 名前…美人メイドって認識してたから気にしてなかった! 「では、お名前は?」一応、ライバルでもあるから、いろいろ探って見たい。 「んー、それじゃ、かいちゃん♡って呼んでもらおうかな。ハート付けてね」 「かいちゃん、ハート。」 「なんか可愛くない呼び方だね」 それから僕たちはメイドの長…いやボスに「あなたたち何処をうろうろしていたの!?探してたのよー!」と鬼の形相で怒られたけど、なんだかかいちゃん♡と一緒にいると楽しい。 ライバルなんだけどなぁ……。

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