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第二の性

第二の性――α、β、Ωの三種類に分類される。 αは、全人口の中でもごく少数で、組織のトップに立つような優秀な人材ばかりである。社会的にも優遇されている。 Ωは、αよりも希少で、発情期があり、発情期には特有のフェロモンを分泌する。発情期中には何もできなくなるので、社会的な地位も低い。 βは、大多数の数を占めており、普通の人間と変わりない。 しかし、有能なαにも欠点があった。 それは繁殖能力に劣るということだった。 妊娠できないわけではないが、βに比べて妊娠する率が極めて低い。 それを補うのがΩだった。 Ωは繁殖能力に非常に長けており、発情期中に繁殖行為をすればたった一回で妊娠することができる。 それ故、財力を持て余すαはこぞってΩを手元に置こうと囲い込むようになった。

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