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第2話
弟の晴と隣の部屋なおかげで、寝坊しがちの晴がいつもより1時間位早く部屋から出て1階へとかけていく足音が聞こえる。
その足音すらも愛しい。
今日は晴にとって特別な日だったのかな?晴。
そんな事を思うと口元が自然とにやけてくる。
『あぁぁ、晴。君がほしいよ…』
そう少し薄暗い部屋で部屋のクローゼットにこっそり隠してる重いアルバムをあける。
もちろんそのアルバムには晴しかいない。
最近の晴の寝顔から眩しい笑顔、怒った顔、成長した体の各部分、成長の過程を写真で記録している宝物だ。
毎日観てるもののニヤけがとまらない。
下半身が急激にいつものごとく反応する。
愛しすぎて辛い。
そんな僕は如月晶。20歳。
大学に通いながら小説家をしている。
結構自分の小説は人気でお金の余裕もある。
顔もスタイルもかなり良い方だろう。
そして弟の晴を小さい頃から愛しすぎている。
それが僕。
だって晴はかけがえのない一人の家族でもあり、僕に必要過ぎる存在なのだから。
晴も僕が好きなのは知っている。だけど、この好きはだいぶ僕とは違う。
完璧で優しく悪い所もない兄をつくるのもそろそろ疲れたよ?晴。
一緒に暮らしてきて何も君に手を出さなかったのは奇跡に近いよ?
どれだけ君を襲いたいか。分かるかい?
ねぇ、今日は僕にとって特別な日。
本当の特別にしてもいいかな?
だって君にとっても特別な日に違いないだろ?
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