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おまけ【4】私だけの女神
昨夜の軍議の後、大臣たちがいつものごとく側妃を娶れと進言してきた。
跡継ぎがいない国は安寧ではいられぬのだと―――――
己の娘や息のかかった者を私に娶わせようと躍起になる者たちが滑稽な道化師のように見える。
どんなに着飾った見目麗しい者を連れて来ようとも私の心が動くことはない。シアーズ1の美姫と称される侯爵家の娘にも会ったがただの醜女 でしかなかった。
なぜこの者たちにはわからぬのだろうか?婚儀の席で、公務の席でシルヴィの超越した女神のごとき美しさを目にしているであろうに何故 阿呆のような行動に出られるのか不思議でならない。
イッたばかりのシルヴィは、天上の女神が降臨したかのような神々しさで私の視神経を揺さぶる。
このような美しい妃がいて他の者を目に映す時間などあろうはずがない。
それに美しさだけではない。たまらない可愛らしさが極上なのだ。
ちょっとした仕草、ねだるように見上げる目線、すねた時のツンとした唇、オーディンと呼ぶ声。
何もかもが可愛らしく、この世の奇跡のような存在なのだから。
ただ、そのようなことを他の者が知る必要はないし見せる気もない。
シルヴィを見てよいのは私だけだ―――――
「ボクも…オーディンの、する」
起き上がり私のペニスに奉仕しようとするシルヴィ。だが今宵のミッションはシルヴィをとことんまで感じさせ早々に意識を飛ばせ眠ってもらうことだ。
「いや、今夜はいい。それよりも私のコレがシルヴィの中に入りたいとダダをこねているのだ」
ベッドに散らばる花びらの真ん中ににペタンと座るシルヴィが頬を染める。まるで童話の小さき姫のように可憐だ。
もぅ…と言いながらも私の首に抱きついてくる。細腰をつかみ私の膝に横抱きにすると唇を合わせてくるのでそれにこたえる。
密着する肌がしっとりと湿り気を帯びているが汗をかくほどではない。新宮殿に取り入れた最新鋭の空調機が気温を低く調節しているからだ。汗をかきながらの交わりも良いものだがシルヴィには出来うる限り快適に暮らしてほしいからな。
「このまま自分で入れれるか?」 舌をからませ深く口づけながら顔を横に振りできないと訴えるシルヴィ。
だが私は苦労して入れようともだえるシルヴィが見たいのだ。腰を持ちあげ向かい合うように座らせ、聖地にペニスが当たるようにし唇を離すと銀鎖の橋がお互いの唇を結ぶ。
「入れてみろ…」 少し強引だが細腰を持ち上げると膝立ちになりながら眉をへの字にする。なんという可愛らしい顔をするのだ。
私の首に回していた手を下ろし、後ろへとやり私のペニスを掴む。その間も視線は私から離れない。情欲に満ちたその瞳が私を捕らえ離さないのだ。
「あぁ…」 自分で迎え入れるという行為が恥ずかしいらしく白き肌をさらに朱に染めている。
聖地の入り口にペニスが当たり快感が突き抜ける。シルヴィが膝を緩め腰を下ろし挿入しようとするのを、わざと腰を揺らし邪魔をしてみた。
目の前には赤く色づく果実があり、その片方を口に含み歯をたててみる。
「くぅ…ん、んっ、もぅ…!邪魔ばっ…かり」
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