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ヴッヴッと断続的な振動を加えていたバイブに擦られ肉襞が切なく蠢き、狭い直腸の奥までくわえ込んでいたバイブは上げた尻からヌルと徐々に抜けようとする。
それをふと手を伸ばしてズチュッ、と再び深く押し込まれ、赤く腫れた勃起から精液が僅かに漏れた。
「あッ……ふッ、ぁ……ッ!」
「先輩こそ、ここ、俺のじゃなくても美味しそうにくわえ込んでるじゃないですか。誰のでも感じるんでしょ? あんたのほうがコロッとイきそう」
「いふぁら、ッぐ、ぅふ……ッゲホッ、ゴホッ……ゔッ…ンン……ッ!」
スイッチを切り替えて振動の段階をあげながら揶揄する三初に、俺は喉奥に怒張を迎え入れたまま、くぐもった声で呻く。
離れようとしても頭を押さえつけられていては叶わず。
これではまともに息ができない。
「あらら、そんなにケツ振って」
「ぅンッ、ぐッ、ふぅ……ッ、ふッ」
「ダメですよ。それで抜けたら逃げらんないように下半身固定して二本ブチ込む。先輩のココが壊れても、俺はヤるからね」
ククク、と喉を鳴らす笑い声のあと「もし壊れたら一生首輪をつけて飼育、じゃない。介護してあげようかな」と囁く三初。
絶対に嫌だ。勘弁だ。
そんなことをされたら、俺はますます三初から離れられなくなる。
今以上に、他の人によそ見をされたら心が曇って拗ねてしまうだろう。
「うっ……ふぁ、お、うぇ……っ」
三初に躾を施されるのもそんなふうに依存する未来も嫌で、俺は必死に暴れるバイブを括約筋で絡め取り、落とさないよう食い締める。
けれど当然、そうすると余計にバイブの乱暴な振動が敏感な襞を満遍なく伝わった。
しがみつかなければ抜けてしまいそうなのに、尻に力を込めると肉が密着してずっと気持ちよくなるのだ。
「んんッ、ンッ、ンッ」
凹凸が歪に内部を拡げる実感。
小刻みな震えが前立腺をしぶとく扱いて、脳幹まで痺れる気分だ。
口を塞がれ酸素が足りなくなった脳は、種を残せと警鐘を鳴らして肉欲を増す。
ガチガチに腫れた性器を裏側から連続で打たれると、ビクッビクッと尿道を上り詰める精が嫌でも膨張して腰が勝手に浮き上がる。
──こんなオモチャで犯されてイキたくねぇのに、イッちまう。
逃げたくても逃げられず、無意識に両手で三初のシャツを握りしめた。
自分を追い詰める最低の恋人に縋りつくのは馬鹿らしいが、俺には今コイツしかいない。コイツに満足してもらうために、コイツの望みを叶えている。
「ン゛──……ッ!」
そうして間もなくバイブのうねりが前立腺を強く叩きつけ、痛いくらいに勃起した屹立から、ゴプッゴプンッと白濁液が迸った。
「ぁッ…ぅ、ぁッ……ぁふぁ……ッ」
「ほらイった。犯してくれるならなんでもいいんじゃないですか。いやー心配だなー」
髪を掴まれ、押さえつけられていた頭を持ち上げるようにジュポッ、と咥えていたものが口内から引き抜かれる。
揶揄するような、からかうような言い方だ。わざと意地悪を言われている。
「うぇ、ッぐ、ごほッ、ひン、よ、よくらひ、か……っぁ、あぁ……っ」
ようやく気道が確保できた俺は、ゲホゲホと咳き込みながら、なんでもいいわけじゃないと恨みがましく訴えた。
とはいえ達したところで、この快感は終わらない。
スイッチの切れないバイブに追い込まれて三初のシャツに顔を埋め、内ももを痙攣させ余韻と追い討ちにうち震える。
ヒクヒクと戦慄く内部を容赦なくグウィングウィンと叩く機械が、弛緩した筋肉から滑り落ちそうになる。
「感じまくりながら言われてもねぇ」
「ひぃ……っ!」
ドサッ、と横倒しにベッドの上に体を倒され、抜けそうになったバイブを奥まで再度押し込まれた。
肩を押さえて何度も小刻みに最奥をくすぐられると、逃げ場がない俺はシーツを掴んで「んぁ、っあ、っ」と喘ぎながら身悶えることしかできない。
「くく、楽しそうですね。でも、これは先輩が悪いんですよ? 俺だって特に理由もなく酔ったあんたで遊んでるわけじゃないんで」
「いひっ、あ、足、ちがぁ……ッ」
二つ重ねられた足がローションでヌメる。その重なった太ももの間に屹立したモノをあてがわれ、ヌルンと一息に挟み込まれた。
いわゆる素股だ。でも俺が求めているのは、こんなお遊戯じゃない。
この中に入ったバイブを引き抜いて、肌を撫でる程度の中途半端な刺激じゃなく、思いっきり貫いて抱いてほしい。
ただそれだけだ。
なのに、三初は徹底的に焦らす。
本気で欲しがっているとわかっているからこそ、容赦しない。
そうやって散々求めさせたがる。自分が満足するまで俺に与えないつもりだろう。
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