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「ゲホ。んん、喉イテェなぁ」
「ふぁふふぃうぇうっ」
「噛みちぎる? くく、それなくなったら困んの先輩でしょ」
そんな俺が健気に奉仕しているのに喉の調子をぼやく掠れた声の三初を、上目遣いに睨みつけた。
俺のこと言えねぇぞテメェ。
デリカシー崩壊してるだろッ! もちっと俺に集中しろッ!
ジュルリと最後に吸い付いてから、質量が増して咥えにくくなったものを口内から引き抜く。
口元を手の甲で拭いながら、腿をバシッと叩いてやった。
こちとら急所潰してやれンだぜ?
ちゃんと感じろってんだ。ケッ。
「治りかけの弱ったテメェなんかな、俺のオモチャになってろっての」
ゴムをかぶせた肉棒に手を添え、尻を浮かせて腰に跨る。
嫌みったらしく言ってやったのに、三初はむしろクククと喉を鳴らして「どうぞ? 甘ったれたキスをする犬っころのアソビ、ちゃんと見ててあげますよ」と返した。
俺は犬じゃねぇって何度言ったらわかんだこの性悪猫野郎が……ッ!
煽られたことで反抗心がゴウゴウと燃え盛った俺は、刮目しろという具合に単細胞をこじらせた。
「はっ…別に、俺が勝手に動くし、どうとでもなるわ……っ」
そう言いながら拡げた後孔にそそり立つ一物の先端をあてがい、ゆっくり腰を落とす。
グプ、と輪を通って少し挿れただけで、腰が痺れ背筋が粟立った。
熱くぬらついた怒張が、柔らかい襞を巻き込むように、奥へ進んでいく。
(ぁ、っ……くそ、なんか、……この体勢、っ……)
騎乗位なんてほとんどしない。
自分一人で自ら挿れたのは初めてで、筋肉が微弱な痙攣を起こす。
いつもと違う快感に、襞から伝わる刺激が絞り出した果汁のように体内で溢れ出した。
舌先を震わせ、か細く喘ぐ。
「あらぁ……そんなに発情しちゃってまぁ、ね……煽り耐性高くてよかったわ」
腰から背骨をくねらせ徐々に貫かれていく挿入感に溺れる俺を見て、三初はボソリとなにか呟いた。
そんな言葉は理解できない。
下から突き刺される感覚に、ガクガクと足が笑い、力が抜けそうになった。
内ももが震える。
内壁をギチ、と拡げられると、腫れたしこりが潰され気持ちいい。
「ふ……っん、ぐ、…っ……」
ようやくペタン、と尻が三初の骨盤に当たり、俺の中は全長を呑み込んだ。
圧迫感を強く感じて短く息を吐く。
体重をかけないように膝に力を入れているが、下腹部へ滲む快感に身震いしてしまう。
躾けられた内壁が無意識に肉棒に絡みついて締め付けると、枕にもたれかかって上体を起こした三初が、結合部に指を添わせた。
「っん、触んな、っ、」
「久しぶりだからって感じすぎですよね。まだ挿れただけでしょ? ほら、動いて」
「いッ…ひ、っ……!」
言いながら三初は尿道口のくぼみをクリクリと弄り、ふちに指を添わせて無理矢理挿れようとした。
いやふざけんなコラ。
ケツが裂けるわッ!
「さ、触んなって言ってんだ、ろぉ……! あほか、ふっく、ぁ……っ」
「じゃあ動いてくださいよ。ヤり方は知ってるんだから、ね」
「う、っせ、はぁ……んっ、あっ……」
ね、と視線を流され、カァ、と頬に朱が走る。どうすれば気持ちいいのかは、もう知っていた。
言うとおりにするのは癪だが、そうしたいのも事実。悪態を吐くことしかできない。
「ぁ、ん……っ」
苦労して呑み込んだものをズズ、と肉を振り切りながら腰を上げて引き抜ける寸前まで抜き、再度根元までズブ、と呑み込む。
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