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プロローグ

「かあさまぁぁ…」 岩壁に響き渡る、幼き少年の声。 「ごめんなさい、ごめんなさい…ごめんなさい…ハヅキ」 金髪の髪をした男性が瞳を瞑りながら必死に謝る。 「ー…許して」 涙を流しながら男性は、その場から走り去って行く。 私の愛しい御子よ。 罪深き、母を許さないで下さい。 貴方を護ると決めた。 例え、誤謬(ごびゅう)だとしても…。 貴方を喪失(うしな)うくらいなら、魔界へと堕とした方が賢明。そう、思う様になったのは無邪気に微笑むハヅキ、貴方を見ていたからです。 日に日に、彼の血を引いていると思い知らされる。 不意に魅せる雰囲気は、父親ソックリな部分があり、ハッとさせられた。 それでも、私は神王に献上するくらいなら魔界へ堕天させる。 彼と出逢ってくれる事を…。 心から願っております。 ー…ごめんなさい、ハヅキ。

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