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リンフェンSS

マーロ共和国国王リンドウは玉座に腰掛け、どうフェンダークを調理するか考えていた。 今は謁見の時間である。 だが、現在平和なマーロ共和国において火急な報告も無く、実にほのぼのとしている。 国から自由に出る事の出来ないリンドウ王にとって、自由気ままに旅をするフェンダークは眩しい。 そして、手に入れたいと思う唯一。 否、手には入れた筈だ。 フェンダークが自由過ぎて実感が薄いだけで。 次はいつ現れるのだろうか、、、。 オレ様リンドウ王は若干乙女心を持ちながら、フェンダークを愛でる事を考えている。 「よう、リンドウ久しぶりだな」 夕刻、城内の渡り廊下にフェンダークの声が聞こえる。 夕焼けに赤く染まる柱に背を凭れて立つフェンダークの姿があった。 「ようやく来たと思ったら、オレ様に掛ける言葉はそれだけか?」 リンドウ王は若干乙女な言葉を吐きながら、フェンダークの腰に腕を回し反対の手で頬を撫でる。 「それだけかって、土産話でも聞きたいのか?////、、、、お前の顔を見たくなったから、帰って来たに決まってるだろっ、、、////」 この2人の甘い遣り取りを、生温かい目で見守るスノゥさんがカメラを手に物陰に居た事は秘密である。

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