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集合場所はバーベキューエリア傍の広場。現在時刻は10時少し前。しおりによれば、今から注意事項など聞いた後料理を作ることになっている。
「志常学園の皆さーん、ようこそー!」
テーマパークのアトラクション説明の人かな?というぐらいの元気の良さで、集合した120人を前に施設のお兄さんが歓迎の挨拶をしてくれた。
「これから2日間、皆さんはここで過ごされます!その間困ったことや分からないことがあったら、気軽に僕に聞いてくださいね!僕は敷地内をうろうろしていますので、見つからない時は同じ格好をしたスタッフに声をかけてください!」
ここでの過ごし方、設備、気をつけること、またバーベキューのかまどやコンロの使い方など、お兄さんから5分程度説明があってから、レシピカードを渡されてぞろぞろとバーベキューエリアへ移動する。
「焼きそばだって」
「おっ!キャンプっぽい」
「いいね」
ノリが良いのは桐嶋と蕗口。健助は特に反応がなく、他の5人は焦げたらソースで誤魔化そう、と失敗前提で話をしている。焼き加減難しいもんね。彼らは2人と3人でグループ分けの希望を出したそうで、双方面識はない。
「堰……だっけ?君は料理できる?」
目が合って話を振られたけれど、やろうと思えばできる、という技量では頷くことも否定することもできず首を傾げた。
「微妙かなあ」
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