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6 ひみつのとっくん*
脱毛中に乱入してきた啓太に手コキされた後…あの後が、とんでもなく大変だった。
イった後に正気が戻ってきた俺は、恥ずかしくて顔も見れない、もう会えないかもしれないなんてことを考えていた。
手早く体を洗い、先に風呂から出る。
なんて言おうか…水をがぶ飲みしながら悩んでいたら、物音と共に風呂から上がった啓太が顔を覗かせてきた。
目が合い、何か言わないと口を開いた俺だったけど、それよりも先に視界から啓太が消える。次に聞こえたゴン!!っていう鈍い音にハっとして下を向けば、ものすごい勢いで土下座をした。
勢いに驚き何も言えず…ただ見つめるだけしか出来ない。
固まる俺と、腕も綺麗に揃えて土下座姿で固まる啓太。
そして訪れた静寂…。
こいつ、今の勢いのまま頭ぶつけて、脳震盪でもおこしたんじゃないのか…?気まずさよりも心配が先にきて、恐る恐る声をかければ、ビクっと大袈裟に相手の肩が揺れる。
それから、地を這うような声で、申し訳御座いませんでした…と聞こえてきて…。
啓太なりに反省をしてるし、流された俺だって悪いし…大丈夫だと何度言っても頭は上がらなかった。
ひたすらにごめんなさいって繰り返されて、大丈夫だって返しても納得してくれなくて。何がそんな不安なんだと聞けば、嫌いになったんじゃないかと不安でと返された。嫌いだったらとっくに帰ってるって呆れ気味に答えたら、そりゃあもう、大好き連呼で大泣きが始まる。
ごめんね、いいから、嫌いになった?なんない、あおちゃん大好きぃの無限ループを繰り返し、泣き止んだのなんて朝方だった。俺たち普通に仕事あるのに…。
死んだように仕事をこなして定時で帰り、即寝。それでも次の日の朝まで引きずってた睡眠不足。なるべく今日も早めに寝ようと思い、早々に風呂まで済ませて部屋に引き上がった。
ベッドに横たわり、スマホの電源を入れる。そういえば、今日は一回もゲームをしてなかった事を思い出して、ファンタジックアースのアイコンをタップした。
真っ暗な画面から一転、起動したホーム画面で、ふわふわ上下に動いているミレイユの姿が表示される。
動く度にふわっと揺れるスカートが、絶妙に捲れて上にあがり際どい所で下に降りる。そんな見えそうで見えない動きを繰り返すキャラクターを、少し前までは可愛いと認識していたはずなんだけど…
お前、なんでそんな際どい格好してるんだよ、と憎しみを込めて白いミニスカートをタップする。『な、何よっ? そんなジロジロ…見ないでよぉ!』ツンデレ代名詞のようなセリフが、小さな端末のスピーカーから中毒性のありそうな萌え声で流れてきた。
「はぁ…」
深くため息をつくと、スマホを暗くして枕へ投げ捨てた。
ログインボーナスももらったし、このまま寝ようかと目を閉じて数分。枕を伝ってスマホのバイブを感じる。小刻みに数回揺れたスマホを手に取ると、啓太からのLINEが届いていた。
みてみて~!という文字の下には、今さっき見たばかりの白い軍服の写真。
「すご…!」
金色の紐の輪っかが何本も肩からぶら下がってたり、白かった襟と袖の所は微妙に黒と金の施しがされてたり…とにかくすごい。
あいつなんでこんなん作れるんだ?高校までは普通に生活してたはずだし、裁縫なんか趣味でも何でも無かったはずだし…不思議でならない。
『やばい』
『え?なんか変だった?』
『完成度がやばい』
『ああw これからボタン用の装飾も作る予定』
『ボタン用?』
『うん、紋章みたいなのついてるから。それも再現しようかと思って』
『出来るものなのか?』
『あおちゃんのためだからね!』
グっと親指をたてているうさぎのスタンプが続けて送られてくる。俺も似たようなスタンプを返してからLINEを落とした。
それからネットを開いて、啓太から教えてもらったタックのやり方サイトをスクロールする。生々しい写真と共に紹介されているやり方…。
「啓太があんな綺麗につくってんだ…せめて、こんぐらいは出来るようになりたいよな」
何も出来ないんだから、せめてこんぐらいは。
啓太から送られてきたLINEにいつの間にか触発された俺は、こっそり買っておいた医療用のテープと鋏を引き出しから取り出すと、一思いにスエットとパンツを下に下ろす。
練習しなきゃと思いながらも踏み切れなかった所を、今やっと超えれた気がする。
どうしても急所を体内へ突っ込むっていうのに戸惑いを覚える。怖くて中々力を入れられず、昨日はいじくりまわすだけで終わってしまった。
調べたら、鏡を使いM字開脚をするとやりやすいというのを聞き、帰りに百均で大きめの鏡を買って帰る。昨日のように早めに風呂に入って、部屋へ引きこもると、すぐにパンツまで脱いだ。
ベッドの上に鏡をセットして、その前で足を広げて座る。ツルツルの股間が映し出されて、一瞬啓太との風呂場事件が頭を掠めた。
何考えてんだ…!強めに頭を振って邪念を払う。ケツとちんこの間、陰嚢の裏側ら辺を指で押して行くと、言われた通りふにふにしている場所がある。場所を確認してから、金玉へ手を伸ばした。
コリっと動く睾丸を捕まえると、ゆっくりとその場所へ押し込んでいく。入り口は小さいのか、少し力を加えると、くにゅっと動いてしまって、もっかい捕まえなおしてゆっくり押し込んで…そんな繰り返しが続く。
それをどんだけやったんだろうか…金玉を揉みすぎたせいで、ちんこが緩く勃ち上がってきていた。玉を入れるだけだから、ちんこは関係ないだろって事で、シカトして更に続けてみたけど、快感を拾い始めた体じゃどうも集中できない。
こうなりゃ、仕方ない。一回入れ込むのを諦めて、さっきよりも角度をつけてしまったちんこへと手を添える。
握って数回扱けば、簡単に反り勃つそれ。自分の気持ちいいポイントを押さえながら扱いていく。いつも通りの行為なのに、なぜだか今日はそこまで感じられなかった。
「ッチ…!」
自然と舌打ちを漏らしながら、なんとかイく事に集中しようと目を閉じる。
何か気持ちを盛り立てるものは無いか…そう思って頭を掠めたのは、この前啓太にされた手コキだった。
今まで知らなかった、啓太のいやらしい顔。恍惚としていて、口は半開きで、荒い息をしながらも、可愛いと囁く甘い声。
「ん…ッ、は…!」
ドクと自身が脈打つのを感じた。1回っきりのあの行為を、こうも鮮明に思い出せるなんて…記憶の中だけなはずなのに、啓太に扱かれているような感覚に陥っていく。
トロトロと先端から汁が零れて、滑りがさらに良くなる。ぐちゅっていう音と、俺の荒い息だけが静かな部屋に響いていった。
「ッ、け、た…!」
空いてる方の手で、自分自身を抱きしめる。啓太に抱きついてる感覚なのか、抱きしめられてる感覚なのか…何を再現してるのか分からないけど、とにかく気持ちが高まった。
「んぅ…!!」
ちんこの先からびゅるっと漏れ出てって、一気に力が抜ける。やっと薄目を開けて見てみると、鏡に白い物がぶっかけられて汚れていた。
そんな精液で汚れた鏡に写っていたのは、自分を抱きしめながらM字に足を開いて、赤く腫れたちんこを握り恍惚とした表情を浮かべている、パイパンの俺。
どこで道踏み外したんだろう…変態な姿に、笑うしかなかった。
◆
金玉を埋め込むのは、ちょっとしたコツと勇気があれば意外と簡単なんだと知ったのは、次の日。
いい加減入れ!と少し苛立ちながら強めに押し込んだら、すんなりと納まったんだ。片方入ったら嘘のように残りも格納できた。入ったは良いが、出てくれるよな?と心配になり、擬似まんこを形成する前に、ジャンプして出てくるのを確かめたりもした。
体内へ埋め込んだら、ちんこの皮を伸ばして包茎状態にする。それから、その先に細く切ったテープをまき付け固定していく。今はトイレに行かないけど、今後の事を考えて皮の部分は少しだけ間を空けておくことも忘れずに…。
思いっきりケツ側へと引っ張って、更に固定。周りの毛が全てないってだけで、見やすいし貼りやすい。興奮してパイパンにしてくれた啓太を少しだけ恨む気持ちもあったけど、実際ない方がやりやすい。
余った金玉の皮で割れ目をつくって貼り付ける。接着剤ではっつける方が見た目も綺麗な割れ目になると紹介されてたけど、流石に露出まではしないから、ここはテープでいいだろう。
4日目にしてコツを掴んだ俺の下半身は、キレイにちんこが消え去ることに成功したわけだ。
達成感に包まれつつも、ここまで出来ると、なんか真面目に女になったような気分になる。
そのせいか、いらん事まで最近は始めてしまった。
タオルを敷いてからその上に四つん這いになり、頭を下げてケツを高く突き上げる。自分の指にローションをまとわせてから、窄まりを指先でくるくるとなぞった。それだけでも弱い快感が腰に走って、気持ちいい。
「ん…っ」
必ずと言って良い程、タックと一緒にドライについて紹介されていたのだ。射精せずにイく事のできるドライは、ちんこをしまっていじれない状態のタックと相性◎なんだそうだ。
そのせいで、アナニーについての余計な知識まで身につき始め、どんなものなのか気になり、とうとう弄りだしてしまった。
道具を買うほど手を出し切れず、指だけの刺激を楽しんでいるけど…入り口をなぞる程度だった指は、1本中に入り、2、3本と増えつつある。
窄まりをなぞっていた中指に力を込めれば、ローションの助けもあって簡単に中へと入り込む。入ってすぐにある所を引っ掻くととんでもない気持ち良さが襲ってきた。これも自分で見つけた場所だ。ちんこを擦り上げるよりも、数倍も気持ち良くて、もっと欲しいと腰が震える。
「ぅ、あ…!」
つぷっと2本目を挿入…指を動かすと、いやらしい音があがる。快感のせいか、少しだけ腰の位置が下がるけど気にせずに3本目。軽々飲み込む俺のケツ穴は、もう普通じゃなくなってきてる…。
バラバラに動かしたり、抜き差ししてみたり、気持ちいい所を引っ掻きまくったり…ひたすらにケツを刺激すると、口からはだらしない声が漏れていく。だからといって、大声を上げるわけにはいかない…必死に唇を噛みしめるけど、手の動きは激しくなる一方だ。
「んっ、ふ、あ…!」
だけど、イくには決定打に欠ける。気持ち良いのにイけない…やっぱり、エネマグラとか買った方が良いのか…?
ドライへの興味は日に日に募る一方なのに、イけない体ってのは、ストレスを感じそうだ。
疲れてきて、体を横へと倒して目を閉じる。上着の裾から手を突っ込み、小さな乳首を指で刺激した。正直乳首なんて触られてるってぐらいで何も感じない…だけど、触らないよりはマシだろって思って、刺激を増やしていく。音をたてながら自分のケツを刺激し続けていた時だった。
数日前のように、枕を伝ってスマホのバイブを感じた。すぐに止まるだろうと放置していたけど、一向に止まる気配はない。
仕方なく見てみれば、画面は啓太から着信を知らせていた。
それに、思わず息が止まる。
タックをすると、前立腺が前へと押されるから、腹にマッサージ機のような振動をあてても気持ちいいってのを思い出す。このバイブを腹にあてながら、ケツを刺激したら…?
喉を鳴らして唾を飲み込んで、スマホをゆっくり腹の方へと移動させていく。
ブー…ブー…と震え続けている。啓太からの電話なのに、出なきゃいけないのに…そんな後ろめたさを感じながらも、動きは止められなかった。
一瞬震えが止まるタイミングで、スマホを腹へと押しつける。
「ぅぁああ…?!」
続いてくる振動に、大声が漏れた。慌てて枕に顔を押しつけて、声を殺そうとするけど、止める事は出来そうにない。スマホの震えに刺激され、腰がビクビク跳ねる。追い打ちをかけるように中からも刺激を加えると、今までに無い快感が走る。
バイブのせいで焦らされているような感覚がもどかしい…もっと、もっと強い刺激が欲しい…!
「っっ~~~!!!」
強めに押しつけて与えられる快感に浸っていられたのは、ほんの数秒だけだった。
すぐにスマホが静かになってしまったのだ。
ケツから指を引き抜き、荒い息を吐きながら気持ちを落ち着かせていく。
次第に理性を取り戻してくると、なんて事をしてしまったんだと自己嫌悪…このまま沈んでいきたいなんて思ってた所で、腹にあてたままだったスマホが再びバイブした。
「ひ?!」
大きく体を震わせながらも、スマホの画面を見てみたら、啓太からのLINE通知がきていた。
『あおちゃんお疲れ~!忙しいのかな?返事はLINEで大丈夫!ウィッグカットに取りかかったんだぁ。結い上げはしたんだけど、前髪とサイドはあおちゃんに被ってもらって調整したいんだ。また付き合ってもらっても良いかな?』
トーク画面には、いつも通りの啓太の文章。
まさか、アナニーの最中で、且つお前の着信のバイブをアナニーの手助けで利用してたとは微塵も思っていない、ピュアな文章…。
ごめん、啓太…。次にセットで行く時は、とびきり優しくしてやろうと誓った。
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