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MOMO♡TARO

 新入生の(もも)太郎(たろう)は、顔は生まれたての桃みたいにかわいいけれど頭はすごぶる弱い。  そんな噂を耳にしたものだからうっかり見に行きたくなって、見に行ったら予想以上にかわいものだから、俺はすっかりそいつの虜になってしまった。 「……おい」 「はい?」 「お前が李太郎だな」 「そうですが、あなたは……?」 「二年の鬼頭(きとう)青也(せいや)だ」 「鬼頭、先輩……?」 「今から俺が言うこと全部できたら100円やる」 「え、ほんとですか!」 「まず服を脱いで。寝転がって、足を開け」 「こうですか?」  おう、最高の眺めだ。 「そうそう、上手だぜ。じゃあ、最後」 「はい!」 「『青也が欲しい』って熱っぽく言ってみろ」 「青也がほしい……っ」 「分かった」 「えっ?」 「遠慮なんてしなくていいんだぜ?」 「え、えっ、ちょっ?」 「今さら卑怯だとか言うのはなしだからな」 「えっ、えっ、えぇー……あ、あぁんッ♡」  fin

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