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 はっと目覚めた瞬間、目の前の極彩色に目が回った。 「あ…あ?」  赤  青  緑  それから…  黄  紫  白  黒  まるで万華鏡の中に落とされたかの様な色の洪水に思考が停止する。 「………なんだ?」  ぼやける視界を何とかしようと目を擦ろうとして、手が不自由な事に気が付き、高城 侑紀(たかぎ ゆうき)はそこでやっと自分の置かれた状況の異様さを知った。  手首に食い込む赤い紐  一糸纏わぬ身体 「なんなんだっ!?」  飛び起きようとしたが、脳の中身がひっくり返りそうな目眩に畳の上に倒れ込んだ。  きつく目を閉じると自然と眉間に皺が寄った。  侑紀はゆっくりと唾を飲み込みながら、自分が何故ここにこんな格好で居るのかを思い出そうとした。

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