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菊池家次男(12)の朝は早い。そして夜は――

「あっ成宮さん、今日午後からの降水確率80パーセントらしいので、よければ傘持って行った方がいいかもですよ」 「えっそうなの!? わっ教えてくれてありがとう二葉くん。いやぁ~相変わらずしっかりした弟さんですね菊池さん、うちのバカ妹とは大違いですよぉ」 「あははっ、いやはやほんっと俺とは正反対の頼れる弟でいつも助かってます。なっ二葉~おぉよしよしっ」 「わっちょっ兄ちゃん髪ぐちゃぐちゃになるってばぁ!」 「っと、わりぃわりぃ」 「も~…」 「はははっほんと菊池さん兄弟は仲良くて羨ましい限りですよ。ってあっ、傘一旦取りに戻らなきゃだった…それじゃあ、二葉くんありがとね学校頑張って。菊池さんもお仕事いってらっしゃいです」 「は~い行ってきま~す」 「行ってきます!」 そうして、住人の成宮が二葉に教えられもう一度自分の部屋へと傘を取りに戻るその背中を手を振りつつ見送りながら。 「俺たちのこと、仲良くて羨ましいだってさ」 「? うんそうだな」 「じゃあさふぅ、それなら今夜も――」 「仕事で疲れてクタクタでだらしなくなってるであろうダメダメな兄ちゃんのこと、 めいっぱいしっかり者の可愛い弟の二葉が、たぁ~っぷりイロイロお世話してくれな♡♡♡」 「っ――」 耳元でそっと、色を含めた声でもって兄の一詩は弟に囁き。 「……もぅ、しょうがないなぁ…ほんっと兄ちゃんにはオレがいないとなんだからぁっ♡♡♡」 弟二葉もまた、 頬を真っ赤に染めつつもふわっと、およそ中学一年生とも思えない色香を含めた笑みを零し。 同時にジュクン…♡ と、真っ黒な制服の下、 自身の柔らかな尻の奥を今夜が待ちきれないとばかりに、熱く深く疼かせるのであった。 菊池家次男(12)の朝は早く、 そしてこれから愛しの兄と過ごすであろう夜は、とてもとても遅い。      

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