9 / 9
番外編③∞愛妃桜の憂鬱
{対崎のお嬢様のその後}
何で!! 何でよ!!
私が振られるなんてありえないのよ!!
昊洸のことは別れてからも好きだった。
新しい恋人が同性と聞いた時、
どんな手を使ってでも
もう一度、側に置きたいと思った。
新しい恋人の命と引き換えに
結婚を迫ったらあっさりと了承した。
これでずっと一緒に
いられると思っていたのに
奪い返されてしまった。
何がいけなかったのよ!!
昊洸を奪い返された日の翌日、
週刊紙の見出しにこう書かれていた。
‘対崎財閥の箱入り娘の裏の顔!!
あの婚約は脅して得たものだった!?’
何処で知られたのか私が
昊洸を脅したことを嗅ぎ付けたらしい。
そのせいか、あの後から
連絡してくる人は誰もいなくなり
使用人達は私に近づかなくなった。
外に出れば非難の嵐。
そして、誰かが言った。
“自業自得”だと。
ともだちにシェアしよう!