「．．．ふっ．．．ぅ．．んんっ、ぁ．．．」 　「渉君．．．イキそう？もう、すごいドロドロだよ」 　くちゅくちゅと水音を響かせながら土屋は俺の昂りを上下に強く擦りあげ、親指で先端を弄る。 　「．．．はっ、イ．．．イク．．．っ、ん゛んっ！！、あ゛っ、なん、で．．．」 　責められる快感が限界に達し、欲望が吐き出される瞬間、土屋はかたくなった俺の昂りの根元を強く握り、痛みを与えてきた。 　射精できない苦しみと圧迫される痛みがグルグルと体の中を回った。 　「一人だけ気持良くなっちゃダメだよ」 　「ひっ．．．ぁ、ぐ．．．ぅ、」 　三日月のように目を細め笑む土屋の意図を察し、俺は上体を起き上げると土屋のズボンのベルトへと手を伸ばす。 　土屋が俺の屹立を離してもなお、そこは腹につくほど起き上がり、欲を晒していた。 　「．．．んっ．．．ふ、ぅ．．．んぐっ、」 　すでに軽く勃ちあがっているそれを下着の中から出してやり、俺は躊躇なく口に含んだ。 　唇で上下に擦りあげ、裏筋を舌で辿るたびに先端からはあの独特な苦みが溢れ口内に広がった。 　擦りあげ、吸うたびに大きくなるそれのせいで顎が痛くなり、息も苦しくなっていく。 　「ふっ．．．ぁ．．．んん．．．ぅっ、」 　だから少しでも楽に、そして快感を得るために俺は上あごを擦らせるようにするなどして、その場をやり過ごす。 　舐めているのは人のものなのに、俺の昂りも収まることなく、時折ピクリと動いて透明な液が先の穴から出ては、陰茎を湿らせた。 　「．．．んっ、すごく、気持ちいいよ．．．渉君」 　俺の頭を撫ぜ、見下ろす土屋の瞳。上を見上げた瞬間、その瞳と合わさった。 　すると土屋は舌なめずりをし、触っていた俺の頭に力を入れより深くに自分の逸物を俺の口内に挿れてきた。 　喉の奥に先端があたり、思わずむせかえるがそれでも土屋は口内から出すことを許さず、無理に腰を振って押しつけてきた。 　先ほどとは違い、激しい出入りに俺の目には涙の膜が張る。 　「ん．．．んぐっ．．．う゛ぅっ、」 　「はっ、ぁ．．．っ、」 　「．．．っ！」 　そして勢いが増し、奥深くに突きいれられた時、土屋は漸く俺の口内から昂りを出し、 俺の顔面に思い切り精液をぶっかけてきた。 　反射的に閉じた瞼と頬にドロっとした、粘着質な液体が掛かる感触がし、僅かに開いていた口内にもその飛沫が飛んだ。 　「はっ、エロい顔．．．」 　だけど不思議とプライドを傷つけるような屈辱感は感じなかった。