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息子さんと寝ました
ピーンポーン。
玄関のチャイムが鳴った。
時刻は十一時を
少し過ぎたくらい。
今日は息子の
家庭訪問の日だ。
「は〜い」
ガチャ。
ドアを開けと
息子の担任の先生が居た
「先生、どうぞ」
何処かソワソしてるように
見えるのは
気のせいだろうか?
「お邪魔します」
脱いだ靴を
丁寧に揃えている。
「迅、先生いらしたわよ」
二階の自分の部屋に居る
息子を大声で呼んだ。
その後バタバタと
階段を降りてくる音がして
迅も来たところで
三人共座り
いざ話しを
始めようとした時、
先生が徐にに謝った。
「迅君のお母さん
申し訳ありません」
私は一体何について
謝られたてるのか
さっぱり分からない。
分かるのは迅が
関係してることだけだ。
「あの、先生
取りあえず顔あげて下さい」
チラッと迅の方を見ると
顔を逸らした。
本人は先生が
謝る理由を知ってるらしい。
「迅、何かあるなら言ってごらん」
問い詰める訳じゃなく
普通に聞いてみた。
「俺達、付き合ってるんだ」
ぁ〜成る程
それで先生は謝った訳ね。
「うちの子とヤったんですね」
「「ブッ」」
私のストレートな物言いに
二人は飲んでいた
麦茶を噴き出した。
「か、母さん!!!」
顔を真っ赤にして
迅にも
こんな可愛い面が
あったのね。
二人は近くにあった
ティッシュで口を拭いた。
「まさか、二人が
そんな関係だったなんて
迅も言ってくれれば良かったのに」
母さん淋しい(笑)
「まぁ、二人が
愛し合ってるならいいと思うわ」
「母さん、
反対しないのか?」
迅の言う事は尤もだけど
恋愛は個人の問題だもの。
「しないわ」
迅が選んだ人なら
それでいいと思う。
「この話しは終わりにして
本来の目的の話しをしましょう」
そぉだ♪
「先生、本題に
戻る前に一つだけ
これからも迅のこと
宜しくお願いしますね」
迅を抱いたくらいだから
多分大丈夫だと思うけど、
念のためにね……
「勿論です!!
実は、迅君が
卒業したら結婚しようと
思ってるんです……」
あら♪ 先生は
一生、迅と
居るつもりなのね
なら良かったわ。
「えっ!?ちょっと雅!?」
クスッ。
迅は知らなかったのか。
「僕は本気だから」
あらあら、
バレた時よりも
真っ赤になっちゃって♪
「迅は先生と
結婚するの嫌なの?」
ちょっとイジワルしてみた。
「嫌やとかじゃなくて……」
迅の言いたいことは
何となく分かってるけど
敢えて言わない。
「ならいいじゃない
先生は本気だって
言ってるんだし」
息子が増えるのね
嬉しいわ。
「今すぐ返事
しなくてもいいんだ」
優しいのね……
「ただ僕が、
迅と一生一緒に
居たいと思っただけだから」
愛されてるわね
「本当にずっと
一緒に居てくれる?」
やっぱり不安だったのね。
同性同士というのは
今の日本じゃ
本当の結婚が
出来ないから
相手が何時離れていくか
不安になるんだと思う。
「当たり前だろ
別れたいって言っても
離さないから」
「良かったじゃない
未来の旦那様が出来て」
迅だって先生だって
まだまだ若いから
何時心変わりするか
分からない……
だけど、この二人は
多分大丈夫でしょう。
「うん!!
分かった、
卒業したら雅と結婚する」
迅も不安が
解消されたみたいで
よかったわ。
「じゃぁ決まりな」
先生もホッとした顔になった。
この後、
本来の目的を果たし
旦那が帰って来る前に
三人で夕飯を
食べて先生は
帰って行った。
あぁ勿論、
連絡先は交換しておいた。
【一年後】
今日は迅の卒業式
学校にバレずに
此処まで来れて良かった。
あの日から今日まで
色々あった。
迅と雅紀君の関係を
旦那に話したり、
その事で家族会議を
開いたりで大騒ぎだった。
だけど、旦那も
二人の本気を知ったのか
最終的には認めた。
同性愛に風当たりが
厳しい日本で
二人は一緒になる
覚悟を決めたのだ。
頑張れ……
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