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第三章・12
生唾を飲みながら画面を食い入るように観ていたその時、玄関口から声がした。
「帰ったぞ。何だ、誰か来てるのか。友達か?」
番長!
海江田先輩が帰ってきた!!
佐藤はあわててデッキを止めると、ディスクを取り出した。
わたわたと手元をもつれさせながらパッケージにそれを納め、ほか数枚と共に千尋に押し付けた。
「こッこれ、ここで預かっててくれよ!」
「どうして!?」
「お母さんに見つかるとヤバいんだよ。頼むぜ!」
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