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鬼は内、福も内

「鬼は外ー! 福は内ー!」  職場から家へ帰っている最中、あちこちの家から子どもの笑い声と共に節分のお決まりのセリフが聞こえてきた。  そのセリフで今日が節分だと思い出した金井(かない) 柊平(しゅうへい)は、スーパーに立ち寄ることにした。 「恵方巻き……恵方巻き……あった!」  閉店間際だったからか、半額シールが付いていたので1本だけでなく、5本ほどまとめてカゴにイン。最近は変わり種なんかもあって、色々と味わえるので嬉しいと、柊平は笑顔を浮かべた。  切って冷凍保存しておけば、小腹が空いた時や仕事で遅くなった日なんかは強い味方だ。  コーナー横に一緒に用意されていた茶碗蒸しと落花生も一緒に会計し、家へと向かう。  今月は月初めが週明けという鬼のようなスタートだった。早速の残業は諦めがつくけど、遅い帰宅からの夕飯作りが柊平は憂鬱だった。  遅い時間だと好みの惣菜は売り切れているし、スーパーやコンビニの弁当は、一人暮らしを始めた頃によくお世話になっていた為もう飽きていた。 ――今日は助かった。季節物はいいんだけどなぁ、普段のラインナップは4年間あんまり変わんないし……  柊平は社会人4年目の26歳である。170センチ程度の身長に、酒や不摂生からくる肥満とは無縁の20代らしい健康的な体、やや短めの黒髪に奥二重の大きめの目をしたどこにでもいそうな青年だ。  就職と共に一人暮らしを始め、現在は4階建てのワンルームアパート、そこの最上階の角部屋に住んでいる。駅から徒歩20分と少し遠いが、中も外も綺麗な建物で家賃も良心的だ。何よりもトイレと風呂が分かれているのが、柊平は気に入っている。 「おにはフフ〜ン♪ ふくはフフ〜ン♪」  機嫌よく節分の童謡を口ずさみながらアパートの階段を登ると、いつもとは違っていたことに気づいた。  昨日までは空室だった隣室に明かりが灯っているのだ。 「あれ? お隣さん引っ越して来たんだ?」 ――そういえば先月、何人か内見来てたっけ?  ここから徒歩30分圏内に大学があり、毎年これくらいの時期になると、新入生がちらほらとやってくるのだ。きっとそこ学生だろうと、柊平は考えた。  ファミリータイプの賃貸ならともかく、単身者用のアパートでは引越しの挨拶は滅多にない。何度か同じ顔を見かけて、ようやくこのアパートの住人なんだと認識するくらいだ。  すれ違っても挨拶すらないこの環境は少し寂しいが、若くて怖い学生に変に絡まれないのならばいいかと、柊平は納得している。  スーツを脱ぎ、部屋着にしているスウェットに着替えた柊平は早速、落花生の袋を開けた。 「鬼は〜内〜、福も〜内〜」  玄関から順に洗面所、キッチン、主室へ落花生をバラバラと撒いていく。 「鬼は〜内〜、福も〜内〜」  最後にガラス戸を開けてベランダに落花生を撒いた。 「よーし、おっしまーい! 回収は恵方巻き食べてからにしよっと! お腹空いたなぁ」  落花生の袋を空にし、キッチンへ向かい、茶碗蒸しをレンジで温め、お湯を沸かしてインスタントの赤だしを用意した。出来上がったそれらと恵方巻きと一緒に盆に乗せ部屋へと運んだ。 「今年の恵方は……西南西か。コンパスアプリっと……」  西南西はベランダ側だ。そちらへ向き、あぐらをかいて座り込む。 「いっただっきまぁ……」  両手で恵方巻きを構え、いざ口にしようとしたその時、カーテンが風に吹かれてふわっと舞い上がったのだ。  豆を撒いた際に締め忘れたかと、柊平は食事の手を止め、立ち上がり――そして固まった。  ガラス戸から見事な美丈夫が入ってきたからだ。  鎖骨に届くくらいの波打つ金髪に、アメジストの様な紫の瞳。均整のとれた筋肉に覆われた体躯は彫刻のように美しい。 ――はー、雑誌に載ってるモデルみたいだな。胸毛も金に近い色してんなー  同性相手でも見惚れる、同性に憧れるとはこういう気持ちだろうかと柊平は感じた。ただし――  虎柄のブーメランパンツ一丁でなければ…… 「エエエエエエエエッ!? ふ、不審者!? 警察!? お巡りさん!? 110番ー!?」 「警察はやめてください。私は不審者ではありません」 「いや、他人ん家に無断で、しかもパンイチでいるなんて不審者とか危ない人でしょ!?」 「無断? いいえ、違います。あなたは私を招いてくれました」 「――……は?」  虎パン美丈夫の言葉に柊平は首を傾げた。ここしばらくは誰かを遊びにおいでと誘った記憶はない。  しかもこんなにも綺麗な異国の美形と知り合った記憶もない。友人は皆、THE⭐︎日本人であるし、職場での出会いも基本おっさんかおっさん候補がほとんどだ。  映画チャンネルやSNSで見かけたくらいはありそうだが、話したりメッセージを送った記憶もない。  柊平はますます訳が分からなくなって来てしまった。  記憶を辿りながら、男をじっと見つめると男は何故か赤面した。 「お、『鬼は内』と呼んでくれたでしょう?」 「あー……あー? えっ、それで!?」 「ほら、ツノだってここにあります」 「……触ってみていい?」 「ダメです。これに触っていいのは生涯の伴侶だけです」  柊平の実家は仏教のとある宗派だ。柊平も詳しくは知らないが、なんでも鬼子母神を祀っているらしい。  母曰く、「『鬼は外』だと鬼子母神様も追い出しちゃうでしょ?だからうちは『鬼は内』で良いのよ」ということらしい。  ちなみに、「悪い鬼が来たらどうするんだ」という疑問は「そんなのに負けない福に来てもらうから大丈夫よ」と言われている。  そういう訳で柊平は幼少の頃より節分の豆まきは『鬼は内、福も内』なのだ。  その話を自称・鬼に説明すると、鬼は何故か目を輝かせ感動していた。 「なんと、そんな興味深い話が! ああ、素晴らしい! やはり現地に来なければわからない風習もありますね!」 「はあ……、それでですね、僕としては決まり文句を言ってただけなので、貴方を招いたわけじゃないんです。終電がなくなる前に、鬼ヶ島でも地獄でもとっとと帰ってください」  外へ追い出そうと、厚い胸板を押すとその胸筋の弾力に柊平は驚いた。 「うわぁ! もっとカッチカチだと思ってたけど、思いのほか柔らかいんだなぁ」 「――っ! あああ、いっ、いけません! 揉まないでくださいっ」 「あ、ごめん。つい、うっかり」 「ッ、くすぐったいです! やめ……手を動かさないでくださいっ」  自分よりも20センチ程背の高い美丈夫が、プルプルと身悶えているのに気を良くした柊平は、背中に腕を回し、胸に頬をすり寄せた。 「あ、こういう枕欲しいかも。弾力が気持ちいい……」 すりすり……ムッチーン すりすり……ムチムチーン 「――ッ、もう我慢できませんっ!」  肩を掴まれたと思った次の瞬間、猛禽類のような瞳の鬼と、見慣れた天井が柊平の視界に入っていた。 「あなたが煽ったんですから、責任とってくださいね?」 「はい?」 「一緒に天国にいきましょう」 ――天国に鬼って住んでたっけ? と、疑問が浮かんだが、それはすぐに消えた。  鬼に口を塞がれたからだ。キスと言うには濃厚なものだった。口全体を啄むように食まれ、ねっとりと舐め上げられる。  だんだんと息苦しくなり、隙をみて口を開けると、すぐに肉厚の舌が侵入してきた。歯列、上顎ををなぞられる度にぞくりと柊平の背中に電流が走った。  舌を絡み合わせられ、吸われ、甘噛みされる度にぞくぞくと電流が走る。久々で忘れていたが、この電流は快感だと柊平は思い出した。  快感だと自覚したからか、腰の辺りが急に重く感じる。  口内を愛撫される度に、快感は体を走り抜ける。酸素を求めるために、鬼の腕をタップするとようやく解放された。  溜まった唾液をコクリと飲み込みんだが、口端から溢れ落ちてしまった。それを鬼がねっとりと舐めとり、満足げに微笑んでいた。  柊平がはふはふと呼吸を繰り返していると、笑みを浮かべた鬼が、キスですっかり勃ち上がっていた柊平のものを、自身のものでグリグリと擦り付け刺激を与えてきた。 「ひゃ――ッ、えぇ? 何この棍棒みたいなでっかいの!?」 「鬼だけに金棒でしょうか?」 「なるほどなー、って上手くない!」  ピッチピチのパンツを押し除けて、ニョッキリと出ている鬼の金棒の大きさに柊平は血の気が引いた。  それに気づいた鬼は先ほどとは違った優しいキスを額や目尻、頬に降らせた。 「丁寧にします。ですから怖がらないで?」 「えええ、いや、無理無理! え!? これってセックスする流れ? なんか流されてキスしちゃったけど、するなら僕は女の子としたいし無理だって!」 「大丈夫ですよ。女性とするよりもうんと気持ちよくしてあげますから!」 「ん〜〜〜ッ」  柊平の反論はあっさりと流され、再び濃厚なキスを受けることになった。同時に勃ち上がっている陰茎を扱かれ、柊平の体はびくびくと反応している。  鬼はそんな柊平の姿に当てられて、自身の股間に血が集まるのを感じた。先ほどよりも硬くそそり勃ち、先走りを零していた。  柊平のスウェットと下着を巧みに脱がせた鬼は、柊平と自身のものをその大きな手で一緒に扱き始めた。 「――ッあ! やっ、なに?ふっ……ああ、……んっ!」 「ははっ、気持ちいい、ですっ、ね!」 「やぁ、も……っ、出るぅ、イクぅ――ッ」 ビュッ――ビュク――ッ  柊平が果て、少ししてから鬼も果てた。柊平の腹と鬼の手には2人分の精子で濡れている。  肩で息をし、柊平は夢見心地でその様を眺めていた。 「上手に出せましたね。少し休んでください」 「ん……」  頭をゆっくりと撫でられ、その心地良さと疲労感から柊平は意識を手放した。 △▼△▼  クチュクチュと濡れた音、ぞわぞわとした寒気と苦しさを感じ、柊平は目を覚ました。視線を下半身に移すと、柊平の片足を担ぎ、陰茎を緩やかに扱いている鬼と目が合った。 「起きました? どこか痛い所はないですか?」 「んー? おはよ、ございます……? 痛くはないけど苦し……って何してんだ!?」 寝ぼけた様子から一転、一気に覚醒した柊平に鬼は頬を桃色に染め、少年のように微笑み口を開いた。 「あなたのお尻の穴に私の金棒(ペニス)を挿れています」 「汚いとこになに大事なもの挿れてんだアンタは!」 「大丈夫です。君が寝ている間にシャワーで綺麗に清めましたから!」 「それで寝てる僕凄くね!?」 「……きちんと同意を得ましたよ?」 「記 憶 に ご ざ い ま せ ん っ」  柊平の否定に鬼は眉尻を下げ、悲しそうに涙まで浮かべている。やってることは最低だが、その捨て犬のような仕草に柊平はうっかり胸をときめかせてしまった。実は犬派な柊平がよしよしと頭を撫でてしまったのは仕方がない。そう仕方がないと言い聞かせた。 「……私が言うのもなんですが、あなた流されやすいって言われませんか? 心配です……」 「言われるよ! チクショー!」 一際大きな声で叫ぶと、鬼は堪えるように歯を食いしばった。 「――ッ、私はキールといいます。あなたの名前は?」 「へ? えっと、柊平、だけど……」 「しゅうへい……シュウ……、先ほどからシュウが話す度に締めつけられて、正直……もう我慢が、出来ないんです……。動いていいですか?」 「いや、抜けよ! これ強姦! 立派な犯罪!」 「シュウ……、私の好きな日本語……で、こういう言葉が、ありますっ」  柊平の腰を掴んだキールはニッコリと微笑みながら、腰を引いていく。埋まっていたものが抜けていく感覚に柊平はぞわぞわと身を震わせた。 「『終わり良ければ、全て良し』です!」 「ア――ッ!」  抜かれると思っていたキールの陰茎が、一気に奥まで挿入された。 「ヒッ――あああっ、ん……クゥ」 「シュウ……シュウ……、はぁ、かわいいっ、かわいいっ!」  パンパンッ――と肉のぶつかり合う音が数回響いた後、キールは柊平に覆いかぶさり、数度身を震わせた。 「ハッ……ハッ……ハァ……」 「んん……終わ……た? 早くて助かった……」 「早漏……じゃない……です……! シュウの中に1時間以上いたんですよ……! むしろ、数度でも、擦れたことが凄いんです!」 「あー……、たしかにそうかも……?」  とにかく終わったことに柊平は一安心し、覆いかぶさっているキールを押しのけ起き上がろうとした。  しかし、それは叶わなかった。 「ん? 鬼さん、キールさん退いて。僕、今週まだまだ仕事あるから寝たい」 「言ったじゃないですか。女性とするより気持ちよくすると……。だから、ね?」 「『ね?』じゃな――イィッ! あ、あ、あっ!」 「うんと、可愛がって、あげますから、気持ちよくなりましょうね!」 「ばかっ! ヤメッ……んあ、はぁん……ンンッ!」  そこからは、キールの宣言通りに頭の天辺から足先まで、ねっちょりねっちょりと可愛がられた。  顔はもちろん、体にもキスをされた。啄んだり甘噛みされたり、吸われてキスマークまで付けられた。  中でも胸は執拗に嬲られた。指で摘まれたかと思えば、クニクニと押し潰したりもされ、母乳など出やしないのに舌を這わされ、強く吸われた。おかげでペタンコだった乳首は赤く腫れ上がり、いやらしくピンっと立っていた。  最初は使用していたスキンも途中から使用されず、キールが吐き出した白濁が泡立ち、後孔から内腿にかけて柊平を汚していた。柊平自身が吐き出したものも腹はもちろん、ベッドまで汚し、まさにドロドロの状態だ。 「シュウ……いやらしい、はぁ……可愛い、好き好きです、シュウヘイ大好きです」 「……」 と、男の色気をムンムン醸し出し、愛を囁いてくるキールに翻弄されながら、柊平は意識を手放した。 △▼△▼ ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピッ  けたたましく鳴るスマホのアラームが今日ほど憎いと思ったことはない。柊平は恨みがましい目でスマホを睨みつけアラームをオフにした。  自称・鬼に精液まみれにされるという、どこのAVだとツッコミを入れたくなるような目に合わされ、目覚めは最悪だ。  ベッドも柊平も綺麗になっていたので、とんでもない夢でも見たのかと思った。しかし、痛みを訴える腰と股関節、違和感バリバリの尻、そして着せられていた柊平のものではない大きなTシャツが現実だったと告げてくる。  時計は7時。あと40分で支度して出なければならない。しかし、駅までいつも通りに今日は歩けないだろう。仕事を休みたくても、今週は月初めの処理で休むに休めない。 ――最悪だ……。しかも、あの強姦魔、ばっくれやがって、文句も言えないし余計ムカつく!  喉がカラカラなので壁をつたいキッチンへ行くと、昨夜食べ損なった恵方巻きがラップにかけられていた。汁物は片付けられ、お椀も洗われていた。 ――……ちょっとだけ許す。ちょっとだけ!  冷蔵庫からお茶を取り出し、口に含むと少しスッキリした。  昨夜から何も食べていなかったので、腹の虫がキュルキュルと鳴いている。しかし、体が怠く、食パンをトーストすることすら億劫だ。目の前の巻き寿司を食べればいいのだろうが、昨夜の出来事が頭をよぎり、柊平は食べることが出来なかった。 ――そういえば、シュウの家は節分に巻き寿司を食べるのですか? ――ん……ふ……食べるよっ、誰かさんが来なきゃ、僕も食べ……て、たよ! ――邪魔をしてしまって申し訳なかったです。代わりに、私の恵方巻きを食べてくださいね ――下ネタかよッ!  いらない、ふざけるなと拒否した筈なのに、気づくと上の口でも下の口でも、キールの恵方巻きを柊平は御馳走されていた。自分の流されやすさに泣きそうになった。 ――今朝はコンビニでも寄ろう。それじゃ、早く着替えないと……  動かない体に鞭を打ち、なんとか身支度を整えて、のろのろとした足取りで扉を開けた。鍵を締めていると、隣の部屋から誰かが出てくる気配がしたので、顔を向けると、深緑のチノパンにベージュのニットを着たキールがいたのだ。頭にツノはもうない。 「っ!?」 「ああ、良かった! 物音がしたので、慌てて出て来たんです。朝食のミルクカーシャの準備をしたので食べに来てください! 歩くのも辛いでしょう? シュウの職場まで送って行きますから安心してくださいね」  絶句している柊平をそっと抱きしめ、朝からちょっとどうなの? というレベルのキスをキールは送った。 「なっ、なっ、なっ!?」 「キール・プラトーノヴィチ=ニコノフといいます。昨日の隣の403に引っ越して来ました。好きなものは日本の民話と文化です! 4月から近くのN大でロシア語とロシア文学を教えます」 「お、お隣さん……?」  キールを見上げた柊平は、顔が真っ青だ。  柊平が自分を見たことに気を良くしたキールは満面の笑みを浮かべた。 「はい、そしてあなたの恋人です」 「こ、恋人……?」 「私は恋人以外にあんなことはしない主義なんです」 「恋人になった記憶がございませ……あっ!?」 ――シュウ、私とずっと一緒にいてください。まずは恋人から、ゆくゆくは伴侶になりましょうね ――ぁ……、ぁ……ンッ! イきた……ぃ…… ――了承してくれたら、イっていいですよ ――な、なるぅ、きーるの恋、びと、な……る、ンッ!  突如、脳内に蘇った記憶にヒィッと仰け反る柊平を、キールは悠々とお姫様抱っこし、自分の部屋へと運んだ。 「思い出しましたか? シュウ、私の恋人」 「イヤアアアアアアアッ」 「離しませんよ……Я хочу быть с тобой всегда.」 終 ―――――――――――――――― 鬼は漂流してきた西洋人説が面白かったので…… 金井 柊平(かない しゅうへい) 26歳社会人 170センチ 55キロ  よくいえばおおらかな性格  馬鹿ではないが、目先のことにすぐ意識がいってしまう癖がある 長いものには巻かれるよ! 流されるよ! 就職してから一人暮らし 過去に彼女がいたこともあるし、基本的にはノーマル 久々の性的な触れ合いが気持ち良くって、お付き合いくらいいっかなー、どうせキールが国に帰るまでだろうしと思っている  残念、奴は一生隣にいるつもりだぜ! 実家には両親と2人の姉がいる キール・プラトーノヴィチ=ニコノフ 34歳 185センチ 85キロ 虎パン一丁の二本角の鬼 かと思いきや、ただぼっちでコスプレしてただけのロシア人 仕事(近くの大学に春からロシア語と文学を教える)で日本にやって来た 子供の頃に見た日本のアニメーション『坊や良い子だ寝んねしな』を切っ掛けに、日本の民話や文化にどハマり。日本語も頑張って覚えてペラペラだよ! 部屋の下見に来た時に柊平を見かけ、外見めっちゃ好みな一目惚れ とりあえず体だけは頂きたいなーとかゲスい事考えちゃってたら、「鬼は内」とか都合のいい言葉聞こえちゃった!お邪魔しまーす! 鬼のコスプレは大学に挨拶に行った際に、節分だからーと貰ったツノのカチューシャとブーメランパンツを試しに履いてみてた。 初めてのやり取りで、柊平のツッコミ気質や素直な一面、そして艶姿にずぶずぶはまってしまった。やっべ、中身もめっちゃ好み! こんな出会い滅多にないんだからね!と、一生逃す気はない。

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