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第24話
佐々木の大きな掌が、しっかりと腰を掴んだ。
ゆっくり、引き抜かれてゆく。
(あ、あぁ。それ、ダメッ!)
内壁が引き攣り、魂まで抜かれるような泡立つ快感が運ばれてくる。
ギリギリまで引き抜き、今度は思い切って内に叩き付けられた。
「あぁッ!」
先端の硬い部分が、ごりッと体内に当たり、脳髄まで響く。
「その声だと、痛くはなさそうだな」
は、と透はのぼせそうな頭で考えた。
全然、痛くない。
初めて指を入れられた時は、あんなに痛くて気持ちが悪かったのに。
いや、それどころか……。
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