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第12話 「暖かいですね」

ふわふわ、する きみが隣にいると ぼーっとする きみを見つめていると 顔が、沸騰しそうなくらい熱くなる きみが笑うと ああ、これは恋だ。と 気付くのに時間はかからなかった もう、きみの傍にはいられないかな って、本気で思ったんだ 少し離れてみてすぐ、無理だと悟ったけれど 「話がしたい」 そう、君が真剣な顔で言うから いよいよ気持ちがバレたかなって、気持ち悪いって言われるのかなって、覚悟したんだ 「うん、分かった。なーに?」 「あ、あのな?えーっと……お前のこと、な? あの、……好きかも、しんない」 「……え、」 そう言われた瞬間、息が止まるかと思ったんだ ……涙が、溢れそうになったんだ 「い、いきなりこんなん言われて、気持ち悪いよな?……ごめ、」 「すき」 「……へっ?」 「すきだった……ずっとずっと前からきみのことがだいすきでした。……かもしれないとか言わないで。゙かも゙なら期待させないで。ほんとならもっと……もっといっぱい、すきって言ってっ、」 「っ、好きだ!本気で、お前が、大好きです!!」 「っん、うれしい」 きみが告白してくれた日を思い出すと、いつも幸せな気持ちになるよ 今も、幸せだけど 「……あったかいねぇ」 「もう、夏だからね」 「うん……」 きみと巡る季節は、いつも暖かい 今日も、 貴方がそばにいてくれて幸せ

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