12 / 50
第12話 「暖かいですね」
ふわふわ、する
きみが隣にいると
ぼーっとする
きみを見つめていると
顔が、沸騰しそうなくらい熱くなる
きみが笑うと
ああ、これは恋だ。と
気付くのに時間はかからなかった
もう、きみの傍にはいられないかな
って、本気で思ったんだ
少し離れてみてすぐ、無理だと悟ったけれど
「話がしたい」
そう、君が真剣な顔で言うから
いよいよ気持ちがバレたかなって、気持ち悪いって言われるのかなって、覚悟したんだ
「うん、分かった。なーに?」
「あ、あのな?えーっと……お前のこと、な?
あの、……好きかも、しんない」
「……え、」
そう言われた瞬間、息が止まるかと思ったんだ
……涙が、溢れそうになったんだ
「い、いきなりこんなん言われて、気持ち悪いよな?……ごめ、」
「すき」
「……へっ?」
「すきだった……ずっとずっと前からきみのことがだいすきでした。……かもしれないとか言わないで。゙かも゙なら期待させないで。ほんとならもっと……もっといっぱい、すきって言ってっ、」
「っ、好きだ!本気で、お前が、大好きです!!」
「っん、うれしい」
きみが告白してくれた日を思い出すと、いつも幸せな気持ちになるよ
今も、幸せだけど
「……あったかいねぇ」
「もう、夏だからね」
「うん……」
きみと巡る季節は、いつも暖かい
今日も、
貴方がそばにいてくれて幸せ
ともだちにシェアしよう!