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第25話 「幸せ、の先」

今俺は、恋人である新庄 朱音と同棲している 家に帰ったらあのにこにこほわほわな朱音が待ってると思うと、仕事だって辛くない わけではないけれど、頑張れる それに最近、俺に対して遠慮がなくなってきた それが、少し嬉しい まあ冷たくされるのは嫌だけれど、それだけ俺を信頼してくれてるんだな、と そんな感じで、幸せに過ごしていますよ。 なんですが。 この前ですね、少し帰りが遅くなったんですよ 待たせるのもなーと思って、 ゙悪い今日ちょっと遅くなる。先飯食ってで って言うメールを朱音に送ったんだよ そしたらさぁ ゙そもそも大夢さんの分はないでず なんて、可愛い絵文字付きで送られてきたの え!?、って思ってちょっと悲しくなったんだけど まだ続きがあったらしく 下にスクロールしてったんだよ そしたらね、 ゙嘘です待ってます。……早く帰ってきてくださいね゙ だって ちょっと可愛くない!?この子 可愛すぎない!? もう速攻で帰ったよね 結局惚気になっちゃったね、ごめんね 「っていう話を同僚にされたんだけど」 「あー、うん、どんまい」 「…………くっそ羨ましいな畜生!!」 「雅も恋人作ればいいじゃん」 「それができたら苦労しねぇよ!!」 「……俺、雅のこと好きなんだけど、どう?」 「…………は?」 「雅の恋人立候補ー、なんつってー」 新しい恋の予感ー?

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