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第15話
マジかよ、と光一はさらに大林に嫉妬した。
あいつの為に、体まで差し出すってのかよ。
「後でイヤだ、何て言うなよ」
「解ってる」
俯いて、声が震えている。
「どこでするの? 友利くんの家?」
「バカ。ここでだよ」
「ええッ!」
涼しい木陰に移動し、冷たいクローバーの上に寿は横になった。
ではさっそく、と光一は寿の唇を塞いだ。
「……!」
身じろぐ寿を抱きしめ離さず、ディープキスまで追い込んだ。
「ん、っふ。ん、ぅん……」
柔らかな光一の唇、舌。
初めての刺激に、寿は酔った。
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