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第30話

「あ……」  みるみるうちに、赤くなる寿が可愛い。 「な、これも何かの縁だし、俺たち付き合わねぇ?」 「そ、んな。いきなり」 「四つ葉のクローバーは、幸せを運ぶんだろ? じゃあ、俺たちが幸せになってもいいんじゃねぇの?」  寿は、まじまじと光一を見た。  ふざけている風ではない。  このクラス一のワルが、クラス一目立たない僕を……。 「それって、僕を好き、ってこと?」 「おう。そうだよ」  嘘……マジで……?

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