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ベタな猫の日の暮らし方
大学はもう休みに入っている。
僕は高校卒業時に恋人になった元ルームメイト、野沢雅治(まさはる)の家にお邪魔していた。雅治の家は昔からある家で敷地がとても広い。離れの平屋建てが雅治の部屋になっているので、入り浸っても問題はないと言われている。食事は自分たちで取るが、光熱費はかかるのでその分は払っていた。
「智(さとし)は律儀だな」
「ずっと付き合ってくつもりなんだからそこはきっちりしないと、だろ?」
内心どきどきしながら上目遣いで言うと、雅治は微かに笑んだ。あまり表情が動かない雅治にしては珍しい。
「なんで俺の恋人はこんなに男前で可愛いんだろうな」
「っっっっ!!」
表情はあまり動かないけど思ったことはまんま言う。俺は赤くなった。
今日も雅治の部屋でごろごろしていたら、雅治が何やら言い出した。
「今日は猫の日らしいな」
「へー」
そういえば2月22日だっけ。
雅治が押し入れを開け、押し入れの中にある箪笥の引き出しから袋を取り出した。
「?」
「サークルの新年会のビンゴが当たって、こんなものが手に入った」
「何?」
袋を受け取って中身を確認する。
黒い猫耳カチューシャとか猫の手の手袋とかいろいろ入っていた。
「…………は?」
「智、頼む。それを身に着けてくれないか」
「…………え?」
すごく切実な顔をして言われたら逆らえなかった。猫耳カチューシャをつけ、猫足、猫手袋を雅治に手伝ってもらいのろのろとつける。
「こ、これでいいわけ?」
「ああ、あと仕上げが残ってる」
「仕上げ?」
「猫といえばしっぽだろ?」
とても嫌な予感がして、僕は後ずさった。その足を雅治に捕まれてしまう。もう片方の手には、しっぽつきのアナルプラグが……。
「や、やだぞっ! 僕はそんなのやだからな!」
「普段会えないんだから、可哀そうな俺におかずを用意してくれてもいいだろう?」
「お、おかずっておかずって……」
僕は赤くなった。その隙に雅治は僕を捕まえ、スエットのズボンとトランクスを膝の辺りまで下げてしまった。なんでこんなに手際がいいんだ。
雅治は僕の尻を自分の目の前に持っていくと、くぱぁと尻たぶを開いた。
「ひゃあんっ!?」
「大丈夫だ。しっかり慣らしてやる」
「それ、大丈夫じゃない!」
昨夜中を洗浄したとはいえそんなにキレイだとは思えないそこをいじられて、僕は泣きそうになった。
「あっ、やだぁっ……」
「気持ちいいだろ?」
ローションまみれの指でぐちょぐちょに慣らされた尻穴に、しっぽつきのアナルプラグが突き刺さる。
「ああんっ!? あっ、動かす、なぁっ……」
「うーん、やっぱただ入れただけだと面白くないな」
雅治はずぽずぽとしばらくアナルプラグを動かして遊んでいたが、結局抜いてヤツ自身で僕の尻穴を穿った。
「あっ、あっ、これっ!」
「やっぱ見てるだけよりヤってる方がいいよな。智、超気持ちいい」
「あんっ、あんっ……」
俺は足を閉じた状態の後背位で、雅治が満足するまで尻穴をヤられたのだった。それから猫足を一旦外され、スエットの下とトランクスを脱がされてまた猫足を履かされた。上半身はスエットを着たまま、今度は対面座位で、正常位でとめちゃくちゃにヤられまくった。
どうやら猫耳カチューシャとかの猫系コスプレの恰好が気に入ったらしい。
猫の日なんか嫌いだ。
俺は猫耳カチューシャ等をごみ箱に突っ込みながらしみじみと思った。
LOVE LOVE END!
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