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第七章・9

 ぱしゃん、と湯を揺らして、陽は再び腰をやり始めた。  波打つ湯が、時折散る。  そのたびに、陽の喘ぎが上がる。 「あんッ! あぁ、あ、ぅんッ。んッ、んッ、んあぁん!」 『衛はお疲れ様のオジサンだから、今夜は僕がサービスしてあげる』  そう宣言しただけあって、彼は実によく頑張った。  なるほど湯の中なら、浮力がある分動き易かろう。  だがしかし。

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