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第3章 dazzling ~眩しい~

今年の夏、例年よりも暑い今年は朝にもかかわらず、皆教室でアイスをムシャクシャと食べていた。 ここの学校には1階にコンビニがあり、アイスや飲みものなどの飲食系以外にも雑誌やシャーペンなども売られており、人気がある。 夏の時期はアイスや冷たい飲み物などが多く売られているが、冬になると肉まんや温かい飲み物などが多く売られ、季節の変わり目で変えているらしい。 「…暑〜い」 「日焼けしそうだねぇ」 僕と離れてる席の女子二人が下敷きで顔をパタパタの仰いぎながらそんなことを話している。 僕も手で顔を仰ぎながら鞄から教科書を取り出していた。 ……夏は嫌いだ。 あの、ギラギラ燃える太陽に当たっただけでも気分は落ちるし、あまり汗をかかないせいか体調もよく崩す。 なによりも、この長い前髪をあげ、分厚い眼鏡も取りたくなるから厄介だ。 ガラッ 「おっはよー!」 胸がドキンと高鳴る、それもいつもより元気そうな声だから余計に…。 「夏喜くん!おはよー!!」 「いつもより元気だね〜」 さっき夏が嫌だと話してた2人が下敷きで仰ぐのをやめ、河木くんの方へ駆け寄った。 「え〜、だって夏だよ!この暑さ…サイコー!」 河木くんはそう叫ぶと爽やかな笑顔を見せながら爽やかに自分の汗をタオルで拭いた。 (…かっこいい) そう、いつだって河木くんはかっこいい。 けど、夏の太陽に当たってキラキラ笑う河木くんは向日葵そのものだった。 胸がキューっと締め付けられる この痛みは自分との差を改めて感じたからだ。

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