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「お待ちどーさん」 タイミング良く風隼さんがお風呂から上がり、部屋に入ってくる。 「あ、れんれん!とっきー、つっきーとクリスマスデート決まったよ!」 すかさず、ひろさんは先程の会話内容を、風隼さんに伝える。 アワアワと慌てる俺を他所に風隼さんはニヤリと笑った。 「へぇ〜」 悪い顔した風隼さんが、ジリジリと僕に詰め寄ってくる。 「あ、あの…か、風隼さん…」 こうなってしまった風隼さんは、何をするか分からない… いつもの事なのに、河木くんと二人っきりになる位慣れてくれないんだ。 「プレゼントは僕?なんて言っちゃうの?」 ニヤッと笑いながら、上目遣いで僕に聞いてくる。…が、 「…ゴホッ!ゴホゴホ…!!」 何故か反応を見せたのは、お茶を飲んでいたひろさんで… 思いっきしむせている。 「あぁ〜、もう何やってんの?」 「だ、…大丈夫…?」 顔を真っ赤にさせ、目を潤ませるひろさんの背中を、風隼さんは優しく摩った。 「…たく、何やってんの」 「いや、…む、むせちゃった…だけ…」 呆れ顔を見せる風隼さんだが、その目は優しくて、心配の色が隠せていない。 背中を摩られてるひろさんの顔は、何故か先程よりも真っ赤で… (ん?) 少しだけ、胸に引っかかった。 「も、もうあんな事言っちゃダメだからね!」 「……はぁ?」 落ち着いたひろさんは、顔が真っ赤なまま風隼さんにそう怒ったように伝える。 「あんな事って…」 「あ、あんな事はあんな事!!」 あたふたするひろさんとは対照的に、何を言ってるんだと疑問が浮き出てる風隼さん。 「お、男は皆オオカミなんだよ!!」 挙句の果てには、よく分からないことをひろさんは言い出した。

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