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第17話

「んあ! や、やめ……ッ!」  あまりの興奮に身をそらそうとした伸也だが、性器を握られているのでかわせない。 「じっとしてて。そのまま、気持ち悦くなって」 「ンな、無理ィ!」  腹側のポイントを擦られるたびに、体が跳ねる。  身をよじると、ペニスが努の手の中で摺られて別の快感が生み出される。 「ひ、ひぁあ! ヤバい! で、出るッ!」  ついに伸也は、努の手のひらに精を漏らしてしまった。 「うぁあ、はぁ、ふぅ、うぅう……」 「こんなにいっぱい。梶くん、溜まってた?」  伸也は恥じ入ったが、巧い返事が浮かんでこない。  それほどまでに、彼の脳内は乱れていた。  初めて感じる興奮に、呑まれていた。 「今度は、もう少し奥まで届くと思うから」  楽しみにしててね、とくすくす笑う努が怖い。  しかし、それ以上に期待が大きかった。  さらなる快楽への望みが、深かった。

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