19 / 23

第19話

「ッあ! うぁああ!」 「梶くんの内、キュンキュン締め付けて来る。すっごく気持ち悦いよ」  最奥まで突いた後、努はゆっくり腰を退き始めた。  内壁が逆らって摺られ、狂おしいほどの快感を呼び覚ます。 「あぁ、あ! んぁ、うぁ、あぁあ!」  ヤバい。  ヤバいほど、感じる。  そして、溺れる、と伸也は朦朧としてきた意識下で感じていた。  クラスで目立たない、陰キャの努。  こいつが、こんなテクニシャンだったなんてよぉ!  規則的に腰を打ち込み始めた努は、恍惚の表情を浮かべていた。  今まで、僕を子分にしてた梶くん。  パシリに使い、いいように利用してた梶くん。  彼が、まさか僕のことを好きだったなんて。  ホントに、こんな僕のことを愛してたなんて! 「伸也! 伸也ぁあ!」 「ひ、あぁ! あぁッ、あ、はぁッ! 努、もう、ヤバい、って! ダメだって!」

ともだちにシェアしよう!