36 / 36

エピローグ・6

 これはOKって考えていいんだよな?  何なら、今からでもいいんだぜ、とイナスはリーンの腰を優しく引き寄せた。  手のひらで、その下の丸い双丘を片方きゅっと掴むと、リーンはびくりと肌を震わせた。 「あんっ」  ナガには絶対聞かせない、俺だけの甘い声。  力ではかなわない、だけど確かに俺は勝ったんだ。  リーンと一緒に、勝ったんだ。  隣にもぐりこんできたリーンを、両腕でしっかりと抱いた。  二人でかたく抱き合った。  あの時、許されなかった余韻に浸るように、ずっとずっと抱き合っていた。

ともだちにシェアしよう!