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第26話

 巽のもので、僕の身体が形どられる。  何度も、何度でも体内を擦り暴れる、巽のペニス。  あぁ、凄い。  頭ン中、真っ白に。  真っ白に……。  ふと、キッチンに目が行った。  映ったのは、コーヒーの器具類。  いつかマスターの隣で腕が振るえるようにと集めた、思い出の品々。 「あ、あぁ! ダメッ。巽、やっぱり、やっぱりダメぇッ!」  マスターに見られてる。  恥ずかしい。  こんな淫乱な自分を、見せたくない。 「今更遅いよ」  巽は獣じみた息を吐きかけながら、廉を抉り続ける。 「あぁあ! ヤだあぁ!」 「大丈夫、しっかり勃ってるから!」  そう。  恥ずかしいことに、廉の性器は張り詰め蜜を零しているのだ。

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