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第八章・4
初めて自分がリードするキスに、優希は気を取られている。
(これは……、さらに一歩進むチャンスかも!?)
要人は心の中でそう思い、優希の肩に置いた手を、そっと下へ降ろしていった。
腕を撫で、鎖骨周りをさする。
そして、薄いシャツ越しに優希の胸を弄り始めた。
もぞもぞと動く要人の手のひらに、優希は困惑していた。
(要人、そこを触っても僕の胸には女の子みたいなバストはないよ?)
そう思った途端、声を上げた。
「んぁッ!?」
ぐりり、と要人の指腹がシャツ越しに乳首を押し擦って来たのだ。
くりくりと転がされ、勃ってくる優希の乳嘴。
そこを今度は、爪先でカリカリ引っかかれた。
「ん、んんッ。要人ぉ……ッ!」
もうキスどころでなくなってしまった、優希だ。
終いには、布と一緒につままれて押し潰された。
「や、やめッ!」
そこで優希は、もがいて要人から離れた。
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