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第15話
(やっぱり、こうなったか……)
葵はベッドの上で綜大に犯されていた。
「もう、もうダメ。これ以上は……ッ」
「そんな事言える立場かよ」
「あ、あぁ。んあぁ!」
「何だかんだ言って、感じてるじゃねえか」
綜大の動きに合わせて、ベッドが軋む。
ローションが、ぬぷりぬぷりと鳴る。
(これじゃあ、いじめられてた時と変わらないじゃないか!)
『葵は今日から俺のものだ』
気になっていた綜大の言葉を思い出して、葵は天井を見上げた。
彼のものになってしまった僕は、今後卒業まで犯され続けるんだ。
絶望した。
綜大の部屋の天井も、やはり白かった。
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