28 / 35
第28話
「だッ、抱く!?」
「一生の思い出にしたいんです。お願いします」
「でも、俺たちは男同士なんだし!」
「他の誰かと思ってくれても構いません! お願い!」
実はもう、準備はしてきました、と忍は言った。
「シャワー浴びてきたし、後ろもきれいにして、広げてきました。後は、俊介先輩が挿入るだけでいいんです」
「う、後ろって。挿入るって」
「顔を見たくないなら、バックからでもいいですから!」
男同士のセックスを、知らないわけじゃない。
ただ、自分がその当事者になるなんて、今の今まで考えたこともなかった。
ともだちにシェアしよう!