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第1話
ずっと好きなんだ。
例え、それが報われない恋だと分かっていても、、、
俺(遠藤直己えんどうなおみ)が男が性対象だと気づいたのは小学5年生の時だった。
それまでも女子のことを可愛いと思うことはあってもキスをしたいとは思わなかった。
そんな俺が気づいたきっかけは生まれたときからほぼ一緒に過ごしているであろう幼馴染の男(神田達也かんだたつや)にある瞬間に頭を撫でられたときだった。
それまでは家族同然に思っていていつもの達也の隣のポジションが安心できていたのに頭を撫でられてからはどことなく胸がソワソワしだして意識せずにはいられないようになっていった。
だけど男同士で付き合うとか結婚するのは無理だということは分かっていたから俺の初恋は気づいてすぐに失恋となった。
なにより俺が一番恐れたのは世間からどう思われるかというよりも達也にこの想いが気づかれたときに今の関係性が壊れるのが怖いのだ。
それならいっそ今の幼馴染でずっと好きな人のそばでいられるこのポジションが良いとおもってしまう。
たとえ達也が将来結婚しても俺は幼馴染として祝福できるようになっていないといけないんだ、、、
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