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店に現れた姿は、妖しくも自信に満ちて美しい。 初見は手負いのようにびくついていた。 男を差し向けてやった。一人また一人。 一度きりの遊びを重ねさせるたび、妖しさが増す。 「次を手配します」 頷き、眺め、冷たく振り払うのを見る。 「遊びは終わりか」 立ち上がった。 「本当の恐ろしさを教えてやろう」

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