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あの人はカッコイイ。 男も惚れる男だ。 それがワンピースの裾を優雅に揺らしてこっちに来る。 どうしよう。 背を向けて椅子に座り直してお澄ましした。 夜だし、暗いし、知らん顔していれば大丈夫。 「ああ、駄目だ」 隣りにふわりと座って足を組む。 スコッチをダブルで注文。 低くていい声。 「忘れろ」 ムリ!

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